地球の周りには4000以上もの人工衛星が回っていると言われる。衛星が搭載するカメラやレーダーが地上に届ける情報の中には、民間利用を促すために無償で公開されているものがある。位置情報マーケティング(ジオマ)特集の第5回は、衛星データを使ったマーケティングや新サービスの可能性を追う。

人工衛星が搭載するカメラやレーダーが捉えたデータを使い、マーケティングなどに活用する動きが広がっている。画像はイメージ。(写真提供/shutterstock)
人工衛星が搭載するカメラやレーダーが捉えたデータを使い、マーケティングなどに活用する動きが広がっている。画像はイメージ。(写真提供/shutterstock)

 米国の郊外で展開する大規模スーパーチェーン。内部のデータを参照せず、全米に広がる店舗の業績をまるごと予測するには、どんな手段があるか。そんな難題に宇宙データを使って挑むのは、米オービタルインサイト(カリフォルニア州)だ。上空を飛ぶ人工衛星のカメラで捉えた写真とAI(人工知能)を組み合わせ、駐車場を埋めている車の台数を分析するという方法を実践している。

オービタルインサイトが提供するサービスの分析画面。エリアを指定し、自動車の数など測定したい項目、期間などを指定してグラフ化できる(写真提供/オービタルインサイト)
オービタルインサイトが提供するサービスの分析画面。エリアを指定し、自動車の数など測定したい項目、期間などを指定してグラフ化できる(写真提供/オービタルインサイト)

 「衛星画像でも、自動車のサイズ感であれば十分検知できる粒度を持っている」と、日本法人のジェネラルマネージャー、マイク・キム氏は説明する。そうした手段で予測したデータは、投資家や競合他社が利用する。そのほか、円筒状の石油タンクの浮き屋根の浮き沈みの変化を見ることで、石油の需要予測をするといった使い方もできるという。

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