4月から消費者向けEC「ロハコ」でも販売

 改良したサンプルで、アスクルはユーザー60人を対象にアンケートを実施し、使用感について聞いた。結果は期待した通りの良い反応を得られ、アスクル社内の開発承認会議で承認された。

素材の組み合わせや粘着力の調整に2年半を費やし発売にこぎつけた(写真提供/アスクル)
素材の組み合わせや粘着力の調整に2年半を費やし発売にこぎつけた(写真提供/アスクル)

 さらに第三者機関での角質剥離試験も実施した。これによって既存商品と比べ、「角質剥離の量が大幅に少ないことが証明できた」と永井氏は語る。ようやく20年2月21日、「やさしい絆創膏」の発売にこぎつけた。17年夏に企画を始めてから約2年半たっていた。

 同商品はアスクルのカタログ「医療・衛生・介護用品 2020春の特別号」表紙に掲載するとともに、中面でも大きく紹介。また通常のアスクルのカタログでも大きく扱った。発売日から2カ月間は特別価格で販売したこともあり、「当初予測より約3倍の売り上げで、滑り出し好調」と永井氏は語る。さらに売り上げを伸ばすべく、他のばんそうこうを注文したユーザーに、サンプルを同こんする計画だ。やさしい絆創膏は、一般ユーザーのニーズも大きいと考え、同社は2020年4月4日より消費者向けECサイト「ロハコ」での販売も開始した。

 アスクルの開発ストーリーは、ばんそうこうのような成熟分野であっても、仮説を立ててユーザーの声に耳を傾けることで、革新的な商品を生み出せることを示している。

■修正履歴
・写真の説明にあった粘着剤の種類を修正しました。[2020/4/20 12:00]