【エッジコンピューティング】

 クラウドとIoTの普及により、あらゆるシーンでリアルタイムデータの収集が可能となった現在、製造現場のデジタル変革も進んでいる。収集されたデータは機械学習などAIで分析・活用するのが一般的となるが、クラウドに接続するデバイス数が加速度的に増大していることもあり、ネットワークの混雑で効率的な活用ができなくなるケースも出てきている。

 こうした課題を解決するため、近年ではエッジコンピューティング(エッジテクノロジー)に注目が集まっている。IoTを使って現場の情報を収集し、クラウド側で処理を行うクラウドコンピューティングから、データを収集する現場に近い位置(すなわち“エッジ”)で処理を行うエッジコンピューティングに移行することで、リアルタイム性の高い処理を実現。ネットワークトラフィックの混雑解消から通信コストの削減、さらに情報漏洩リスクの軽減などセキュリティー対策にまで効果を発揮する。クラウドコンピューティングの活用は今後も進むが、エッジ側での処理が必要となるシーンではエッジコンピューティングが活用されるなどすみ分けが進んでいくはずだ。マイクロソフトが提供を開始したIoTデバイス向けOS「Windows 10 IoT」や「Windows Server IoT 2019」「Azure IoT Edge」といったソリューションも、エッジコンピューティング向けに開発された製品となる。ドローンやコネクテッドカー分野でもエッジ側での処理が重要となってきている。

エッジ側に構築したサーバー上で処理を行うことで、ネットワークトラフィックの影響無しでデータを活用できる。クラウドとの通信はエッジサーバーから行うので安全性も高い
エッジ側に構築したサーバー上で処理を行うことで、ネットワークトラフィックの影響無しでデータを活用できる。クラウドとの通信はエッジサーバーから行うので安全性も高い