一休の榊淳社長と、マッチングアプリ「Pairs」を運営するエウレカ執行役員Data Director奥村純氏との対談3回目は、両者がこれから力を入れていく領域へと話が進む。AIの次のトレンド、強化学習のビジネス利用の希望と限界について語り合った。

エウレカ執行役員Data Director奥村純氏(左)と、一休社長の榊淳氏(右)。対談はオンラインで実施した
エウレカ執行役員Data Director奥村純氏(左)と、一休社長の榊淳氏(右)。対談はオンラインで実施した

榊 淳氏(以下、榊氏) 前回(AIは「最適な異性」を見つけられるのか リコメンドの現実と限界)、マッチングアルゴリズムについてお聞きしましたが、やはりサービスの核だけあって、とても話しにくそうですね(笑)。では、次の話題に行きましょう。

 今、最も注目を集めているトピックとして、withコロナ時代の非接触・非対面型の世界の到来にどう対応するか、ということがあります。AIテクノロジーの活用にも注目が集まっていますね。新しい事業領域をエウレカでは考えていますか。

奥村 純氏(以下、奥村氏) AI関連ではないのですが、withコロナの観点では2020年4月に「ビデオデート」機能をリリースしています。もともと、相手のことをテキスト以外に音声や動画で知ることができる機能として検討が進んでいましたが、新型コロナウイルスの影響を受けて当初の予定を前倒しして実装しました。この機能がきっかけでカップルになったケースも増えてきています。

榊氏 一休のレストラン予約は激減しましたが、その中で比較的底堅いセグメントがカップルです。接待ディナーは激減していますが、カップルは違います。会いたいから食事に行く。対面活動のオンライン化が加速する中、人と人が会うための理由を皆が考えるようになりました。その際、思い当たることは2つです。

 1つは重要度です。もし明日、孫正義氏に会えるとしたら、ビジネスパーソンなら会いに行きますよね。普段会えない人に会える貴重な機会や体験であることは強いと思います。もう1つが、情緒的な理由です。例えば、田舎の母に会いたいなどです。やはり感情が強く付随する領域は、オフラインとして残り続けるのだと思います。withコロナ、アフターコロナの世界でサービスをつくったり運営したりしていく上では、オフラインでなくてはならない理由をしっかり定義し、切り分けた上で戦略を考えないといけないでしょう。

 オフラインでもオンラインでも、サービスのベースとしてAIやビッグデータを活用する機運が高まっていると思います。これから起こり得る未来像として、AIやビッグデータがどのように世の中を変えていくと思いますか。

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