大ヒットを続けている家庭向けロボット「LOVOT」(らぼっと)を開発するGROOVE X(東京・中央)の林要社長との対談3回目。「ドラえもん」を目指す技術開発のカギになる未来予測の能力について、一休の榊淳社長が切り込む。

GROOVE X(東京・中央)の林要社長(左)の案内で「LOVOT」開発時の資料などを見る一休の榊淳社長
GROOVE X(東京・中央)の林要社長(左)の案内で「LOVOT」開発時の資料などを見る一休の榊淳社長

榊淳氏(以下、榊氏) 前回は感情をつくる3つのパラメーターについてお聞きしました。今後もテクノロジーの進化で、認知能力などが格段に向上するのでしょうが、LOVOTはどこへ向かうのですか。

林要氏(以下、林氏) 最終的には「ドラえもん」につながる技術の開発を目指しています。そのカギになるのが未来予測の幅で、これが人間と動物との最大の違いです。

 動物にとって、より捕食されにくく、あるいはより捕食しやすくなるには、得た情報から1秒でも長く未来を予測することが重要です。その未来予測能力を飛躍的に発達させたのが人間です。少し先しか予測できない動物と違い、人間なら10年先でも考えられる。個別の経験を物語に置き換えて、整理する能力の獲得が、未来予測能力を飛躍させるうえで大事なポイントでした。

 LOVOTも、得た情報に反応することを基礎として、少しずつ先の未来を予測できるようになっている。その幅を広げていくと、ドラえもんが見えてきます。

榊氏 ドラえもんに至るまでには、何段階かのブレークスルーが必要ですね。

林氏 ええ。例えば犬が玄関に飼い主を迎えに行くように、LOVOTもオーナーを迎えに行くことなら、今も可能です。犬や猫の場合、オーナーが戻って来るときに生じる特有の音などの情報や時間などから、ちょっとした未来を予測しているわけです。

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