一休社長の榊淳氏が「データサイエンスの未来」を語り合う対談企画。Laboro.AI(ラボロエーアイ)の椎橋徹夫氏との対談3回目は、同社のビジネスの柱である「ソリューションデザイナー」の役割などについて議論する。

一休社長の榊淳氏(右)による対談企画、対談ゲストはAIスタートアップ、Laboro.AI(ラボロエーアイ、東京・中央)の椎橋徹夫CEO(左)
一休社長の榊淳氏(右)による対談企画、対談ゲストはAIスタートアップ、Laboro.AI(ラボロエーアイ、東京・中央)の椎橋徹夫CEO(左)

榊淳氏(以下、榊氏) AI(人工知能)のビジネス応用についてお話を聞いてきましたが、AIの進化のゴールが「レベル10」だとすると、今はレベルいくつだと思いますか。

椎橋徹夫氏(以下、椎橋氏) 漠然とですが0.1ぐらいでしょうか。

榊氏 ちょうど僕たちもどれくらいかを議論していたところです。今がレベル0.1だとして、達成できたことは何だと思いますか。

椎橋氏 例えば、米グーグルは機械学習で、データセンターの空調設備の効率改善に成功しました。地味に見えますが、少しの効率向上でも、大きなコストインパクトが生まれることが重要です。他には、ヘルスケアの画像診断なども該当するでしょう。特定の病気であれば、既に人間の医者の読影能力を上回っていますから。

榊氏 今のお話は、レベル0.1の中でも比較的新しい事例です。世界中のビルの空調が効率的になれば確かにインパクトは大きい。一方でレベル10の状態になると、今できていることがより普及することと、今はできないことが可能になることの2つが実現しているはずです。どちらのインパクトが大きいと思いますか。

ロボットが家事を担当する時代に

椎橋氏 今できていないことが何なのか。それによって答えは変わると思いますが、今はできないことのゴールの1つは、物理的な工程つまりフィジカルオペレーションが自動化されていくことだと思います。コンシューマーのオペレーションが自動化されていくことなどにより冷蔵庫や洗濯機の形が変わり、家事をロボットが担当することなども、その1つの姿でしょう。

 ロボットについては、家事より前に介護のようなサービス業での利用があるでしょう。さらにその前に人間と協調してものを作る製造業での利用がある。現時点ではFA(ファクトリーオートメーション)が進んでいますが、FAから家事ロボットに至るまでの多くの領域で、自動化が進むでしょう。

対談ゲスト:Laboro.AI CEO 椎橋徹夫氏
米国州立テキサス大学理学部物理学/数学二重専攻卒。ボストン・コンサルティング・グループに入社後、東京オフィス、ワシントンDCオフィスにてデジタル・アナリティクス領域を専門に国内外の多数のプロジェクトに携わる。のちに東京大学工学系研究科松尾豊研究室にて「産学連携の取り組み」「データサイエンス領域の教育」「企業連携の仕組みづくり」に従事。同時に東大発AIスタートアップの創業に参画し、2016年、Laboro.AIを創業、代表取締役CEOに就任
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