ビジネスの新潮流を探るべく、ベンチャーキャピタル(VC)やスタートアップ支援企業を訪れる連載シリーズ。2回目は、メディア系VCというユニークな立ち位置でコンシューマー向けサービスを追う、朝日メディアラボベンチャーズ。投資担当ディレクターの山田正美氏に、今後有望なビジネスや注目テーマを聞いた。

山田正美氏。2001年朝日新聞社に入社し、07年からデジタル事業部門でサーバーサイドのエンジニアを務める。13年に新規事業部門であるメディアラボでベンチャー投資をスタート。現在は朝日メディアラボベンチャーズ、投資担当ディレクター
山田正美氏。2001年朝日新聞社に入社し、07年からデジタル事業部門でサーバーサイドのエンジニアを務める。13年に新規事業部門であるメディアラボでベンチャー投資をスタート。現在は朝日メディアラボベンチャーズ、投資担当ディレクター

―― メディア系VCとして、主な投資先はコンシューマー向けサービスを展開しているベンチャー企業が多いとのことですが、どのようなビジネス領域や企業に注目していますか?

山田正美氏(以下、山田) まず、2019年は、D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)関連のスタートアップに注目が集まりました。店舗を持たず、商品企画から販売まで主に自社で手掛けるのが特徴で、日本においては男性用コスメブランドの「BULK HOMME」(バルクオム/東京・渋谷)や、オーダースーツの「FABRIC TOKYO」(FABRIC TOKYO/東京・渋谷)が代表的です。

 どちらも独自の世界観を巧みに打ち出し、多くのファンを獲得しています。小売りビジネスは、利便性をとことん追求するものと、世界観を売りにするものがありますが、機能性とストーリーを両立させるD2Cベンチャーに注目しています。

―― コスメやアパレルは世界観を作りやすく、D2Cで成功する素地があると思いますが、その他の分野でブレークしそうなものはありますか?

山田 スナックの製造・販売を行うスナックミー(東京・中央)は今後の伸びが期待できます。社名と同じ「snaq.me」というサービスを展開中で、果物やナッツ類など自然素材のみで作った菓子をユーザーの好みに合わせて組み合わせ、定額で定期配送するサブスクリプション(サブスク)モデルが特徴です。

毎月100種以上の季節感のあるおやつから、好みに合わせて8種をセレクト。1BOX当たり1980円(税込み、送料無料)で、4週間もしくは2週間毎に送られる仕組み
毎月100種以上の季節感のあるおやつから、好みに合わせて8種をセレクト。1BOX当たり1980円(税込み、送料無料)で、4週間もしくは2週間毎に送られる仕組み

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