ビジネスの新潮流を探るべく、ベンチャーキャピタル(VC)やスタートアップ支援コミュニティを訪ねた。第1回は、東京・渋谷を拠点に起業家や投資家、クリエーターなどをつなぐスタジオ「EDGEof」。co-CEOの小田嶋Alex太輔氏と、エンハンス代表でEDGEof共同創業者兼CCOの水口哲也氏に聞いた。
—— 大企業から新しいトレンドが生まれにくくなっている中、最先端のテクノロジーを武器に世の中を変えるようなビジネスやサービスを着想し、果敢に挑むベンチャーの姿が目立つようになってきました。20年以降、有望視している領域やベンチャー企業は?
小田嶋Alex太輔氏(以下、小田嶋) 今、世界で進行しているのが、新しいモビリティのあり方を模索する動きです。日本でもその流れは広がりつつあります。例えば、米国発の電動キックスケーターのシェアリングサービス「Lime(ライム)」は既に日本で実証実験を開始。福岡市を皮切りにサービスを広げる計画です。都市の中の「ラストワンマイル」の移動手段として、小型モビリティの活用は広がると見られます。
ライドシェアにも注目しています。海外には斬新なベンチャーが多くあり、例えばイタリアのベンチャーが展開しているバイクのライドシェアサービス「Scooterino(スクーテリーノ)」は、日本への進出も視野に入れています。ドライバーが客を後ろに乗せて目的地まで運ぶ、“二輪車版ウーバー”のようなサービスで、歩くには少し遠い近距離の移動に最適です。
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