※日経トレンディ 2019年12月号の記事を再構成

日経トレンディが選んだ「2020年ヒット予測ランキング」10位は『アナと雪の女王2』。5年越しにスクリーンにエルサとアナが帰ってくる。興行収入255億円を突破したミュージカルアニメ映画の続編が11月に公開。日本中に再び2人の歌声が響き、社会現象を巻き起こす。

『アナと雪の女王2』は2019年11月22日から全国で劇場公開
『アナと雪の女王2』は2019年11月22日から全国で劇場公開

【10位】“最強姉妹”再び アナと雪の女王2

興行収入255億円のメガヒット映画に5年ぶりの続編

 2019年11月22日、あの続編がついに封切りになる。興行収入255億円、観客動員数2000万人。日本の映画史上歴代3位の興収記録を打ち立てたディズニーアニメの金字塔『アナと雪の女王』が、5年ぶりにスクリーンに舞い戻る。

 CD、DVDから書籍、コラボグッズ、楽譜まで関連商品が売れ続け、社会現象となった前作。ヒットの最大の要因は、主題歌の「Let It Go〜ありのままで〜」などで披露された歌唱力だ。エルサ役の松たか子、アナ役の神田沙也加の圧倒的な歌声に誰もが驚いた吹き替え版のCDは爆発的ヒット。「ありの〜ままで〜」の耳に残る印象的なフレーズが街中にあふれ、“アナ雪旋風”が巻き起こった。

 「呪いに掛けられたプリンセスを王子様が助ける」王道の物語を覆すストーリーもカギとなった。触れたものを凍らせてしまう力を持ち、苦しんでいたエルサを救ったのは、妹のアナによる“肯定”。「ありのままでいい」のだ、と大人たちの心に強く響いた。

 では、『アナ雪2』はどうなるか。まず注目すべきは、9月30日に公開された主題歌「イントゥ・ジ・アンノウン」だ。作詞作曲者のタッグや、エルサ役のイディナ・メンゼルは前作からそのまま。またもや印象的で力強い楽曲となっている。YouTubeの再生回数は既に170万回を超えた。松たか子、神田沙也加の吹き替え版続投は決定しており、11月13日には松たか子の歌う「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」の60秒MVも公開された。再び国民的ヒットとなるかもしれない。

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