※日経トレンディ 2019年12月号の記事を再構成

日経トレンディと日経クロストレンドが発表した「2019年ヒット商品ベスト30」24位に「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」が選ばれた。日本初の焙煎所を併設したスタバが鮮烈デビュー。新たなコーヒー体験ができる“テーマパーク”として最大6時間待ちの人気にもなった。

整理券配布で最大6時間待ち。4階建ての店内は吹き抜け。1階のメインバーでは、生豆を焙煎し、1杯のコーヒーができるまでの過程を見学できる
整理券配布で最大6時間待ち。4階建ての店内は吹き抜け。1階のメインバーでは、生豆を焙煎し、1杯のコーヒーができるまでの過程を見学できる

【24位】スターバックス リザーブ ロースタリー 東京

カフェの王者入魂の“テーマパーク”
究極のコーヒー体験で聖地化進める

 2019年2月末、東京・中目黒に開業した巨大なスタバが貫録のデビューを飾った。桜の名所、目黒川に面し、観桜期には最大6時間待ちという春の珍事を観測。今なお客足は絶えない。

 スタバは全国に1400店以上あるが、焙煎所(ロースタリー)を併設したスタバは日本初。斬新だったのは、店そのものを“テーマパーク化”したことにある。4階建ての店内は吹き抜けで、桜の花びらをデザインした銅のキャスクが天井まで伸びる。生豆を煎る過程を公開し、コーヒーを使った限定カクテルも用意。紅茶ブランド「ティバーナ」のバーや、テラス席、ラウンジも設け、居ながらにして楽しめる全く新しいスタバ体験を提示し、聖地化に成功した。

 ここで焙煎したコーヒー豆は、日本限定商品「TOKYO ロースト」として全国のスタバに出荷。銀座には19年9月、この店の世界観を凝縮した新業態「リザーブ ストア」を開業した。スタバが北米以外で初の店を銀座に構えて23年。飽和状態かと思いきや、さにあらず。原点のコーヒー体験を磨き上げ、圧倒的なブランド力を一段と高めた。

「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」は目黒川沿いに立地。外観は隈研吾氏が設計
「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」は目黒川沿いに立地。外観は隈研吾氏が設計
店内には巨大な焙煎機がある
店内には巨大な焙煎機がある
オリジナル商品でブランド強化
TOKYO ロースト
オリジナル商品でブランド強化<br>TOKYO ロースト
店内焙煎した豆をパッケージ化して全国のスタバに出荷
中目黒 エスプレッソ マティーニ
中目黒 エスプレッソ マティーニ
チョコレートと共に味わう2000円(税別)のカクテルも用意