※日経トレンディ 2019年12月号の記事を再構成

日経トレンディと日経クロストレンドが発表した「2019年ヒット商品ベスト30」14位に『天気の子』が選ばれた。天気の子は興収136億円、2019年公開の映画で堂々1位。『君の名は。』に続き成功を収めた。2作連続100億超えを果たした映画監督は新海誠氏で2人目だ。

興行収入140億円を達成見込み ©2019「天気の子」製作委員会
興行収入140億円を達成見込み ©2019「天気の子」製作委員会

【14位】天気の子

2作目も観客動員1000万人超え
ジブリ以来のヒットメーカー誕生

 興行収入250億円という『君の名は。』の歴史的ヒットから3年。新海誠監督の新作『天気の子』が、7月19日に東宝最大規模の全国359館で公開され、観客動員1000万人超、興行収入140億円を突破しそうだ。100億超えが3本も出た19年の劇場映画のなかで、堂々1位に君臨した。

 製作はぎりぎりまで行われ、『君の名は。』のときには4万人規模で行った事前の試写会は不可能に。その代わりに、日清食品のカップヌードルやサントリー天然水、アルバイト求人広告サイトのバイトルまで、あらゆる業種の企業とのタイアップ広告を目に触れさせ、「早く見たい」という期待感を高めた。これほどプロダクトプレイスメント(実在する商品が劇中に出てくる広告手法)が行われた映画も珍しい。

 新海監督は賛否両論を想定したようだが、批判や議論が巻き起こった印象は薄い。世界の幸せと個人の幸せがぶつかった結果、主人公が選んだラストに、多くの人が静かにうなずいたようだ。宮崎駿氏以来となる、2作連続で100億超えを果たした映画監督が誕生した。

公開初日の0時に、東京と大阪で「世界最速上映」が行われ、ファンが詰め掛けた(写真提供:東宝)
公開初日の0時に、東京と大阪で「世界最速上映」が行われ、ファンが詰め掛けた(写真提供:東宝)
■映画激戦の2019年の首位に
■映画激戦の2019年の首位に
注)19年公開の映画の興行収入ランキング(10月下旬時点)
サントリー天然水のCM。天気によってCMを入れ替える試みも ©2019「天気の子」製作委員会
サントリー天然水のCM。天気によってCMを入れ替える試みも ©2019「天気の子」製作委員会
新海監督が映画製作と同時進行で執筆した『小説 天気の子』(角川文庫)も65万部を超えるヒット
新海監督が映画製作と同時進行で執筆した『小説 天気の子』(角川文庫)も65万部を超えるヒット

©2019「天気の子」製作委員会