※日経トレンディ 2019年12月号の記事を再構成
日経トレンディと日経クロストレンドが発表した「2019年ヒット商品ベスト30」13位に「バスチー ─バスク風チーズケーキ─」が選ばれた。バスチーは発売3日で100万個を突破し、シリーズ累計2450万個以上。「新食感」の魅力で、激戦コンビニスイーツの新定番に名乗りを上げた。
【13位】バスチー─バスク風チーズケーキ─
発売3日で100万個突破の垂直発進
セブンも追随したスイーツ大型新人
ローソン「プレミアムロールケーキ」が2009年に登場して以来激戦が続く、コンビニスイーツに大型新人が現れた。200円超えと安くないにもかかわらず、3月に発売されるや否や3日間で100万個を突破した「バスチー-バスク風チーズケーキ-」だ。8月には「プレミアムバスチー-バスク風チーズケーキ-」も数量限定で登場。9月15日時点で、シリーズ累計2450万個以上を販売している。
そもそもは、スペインのバスク地方で食べられていた無名の存在。しかし、ベイクドでもレアでもない食感や、焦がしたカラメルなどプリンの要素も組み合わさった「新感覚」のチーズケーキにローソンは目を付け、19年3月から独自開発した商品を発売した。手軽な価格で食べられると人気が沸騰。覚えやすいネーミングで派手なパッケージの商品を、発売と同時に多面展開したことも奏功した。
バスク風チーズケーキの勢いは他社にも波及。業界の盟主セブン-イレブンも追随するなど、チーズスイーツブームの先駆けとなった。
●後追い商品も続々
(写真/古立康三)