※日経トレンディ 2019年12月号の記事を再構成
日経トレンディと日経クロストレンドが発表した「2019年ヒット商品ベスト30」8位に「米津玄師」が選ばれた。CD不況の時代に「馬と鹿」が初週40万枚超。「パプリカ」などプロデュース作品も軒並みヒットする、令和の新ヒットメーカーとして台頭した。
【8位】米津玄師
CD不況の時代に圧巻の初週40万枚超
若き「名プロデューサー」の地位も確立
ユーチューブで楽曲を完全に公開しているにもかかわらず、CDが40万枚も売れる。自身は言うまでもなく、プロデュースしたアーティストまでヒットする。2018年から19年にかけて、稀に見る音楽界の新星が誕生した。
18年3月にリリースした、TBS系ドラマ「アンナチュラル」の主題歌「Lemon」がヒット。音楽好きの間では既に知られた存在だった米津玄師は、紅白歌合戦での息をのむ荘厳な演出と圧倒的な歌唱力で、万人が知るところとなった。同曲は異例のロングヒットに成長。放送後、週間ダウンロード(DL)数は前週の3倍に増え、デジタルシングル初のダブルミリオン達成など記録を総なめにした。
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