2019年11月1日、月刊情報誌「日経トレンディ」と、デジタルメディア「日経クロストレンド」は、「2019年ヒット商品ベスト30」を発表した。
毎年恒例のこの企画は、18年10月から19年9月までに発表・発売された商品やサービスを、「売れ行き」「新規性」「影響力」の3項目で総合的に判定。1位から30位までのランキングにしたものだ(期間前に発表・発売された商品でも、期間内に著しくヒットしたものは対象となっている)。
ランキングの「ベスト10」は以下の通り。
1位 ワークマン(アパレル)
2位 タピオカ(食品)
3位 PayPay(スマホ決済)
4位 ラグビーW杯2019日本大会(スポーツ)
5位 令和&さよなら平成
6位 ボヘミアン・ラプソディ(映画)
7位 Netflix(動画ストリーミング)
8位 米津玄師(アーティスト)
9位 ルックプラス バスタブクレンジング(洗剤)
10位 ハンディーファン(日用品)
なぜワークマンが1位なのか
1位は「ワークマン」。作業服店が見せ方一つでアウトドアウエアショップに変貌。19年8月の売上高は前年比で約60%伸び、店舗数はユニクロを超えた。今や「ポストユニクロ」の呼び声も過大評価ではない。

ただ、今年は「令和」「タピオカ」「PayPay」「ラグビーW杯2019日本大会」など、日本中が熱狂した商品・サービス・イベントが目白押しだった。
その中でもワークマンを1位に選んだ理由について、日経トレンディ編集長の佐藤央明は「激安&高機能のカジュアルウエアはこれまでなく、新たな市場を開拓した新規性と、作業着ブランドを女性が着る、というこれまでには考えられなかった影響力。売り上げの高さや店舗数の伸びに加えて、これらの要素を総合して選出した。全く同じ商品を、見せ方を変えて別ブランドとして売る、というマーケティングも秀逸だった」と語る。
30位までのランキングやヒットの理由を解説した「2019年ヒット商品ベスト30」は日経トレンディ12月号(11月2日発売)に掲載。日経クロストレンドでも11月1日からランキング記事を順次掲載する。