アスクルは2019年10月19日から4日間、BA-TSU ART GALLERY(東京・渋谷)で「暮らしになじむLOHACO展 2019」を開催した。今回は「サステナブル」をテーマに掲げ、45社が52点の新商品を発表。世界的にプラスチックごみによる海洋汚染が問題となる中、LOHACO事業を担当する木村美代子COO兼CMOにサステナブルな商品開発の実際を聞いた。

(写真/名児耶 洋)
(写真/名児耶 洋)
木村美代子(きむら みよこ)氏
アスクル 取締役BtoCカンパニーCOO(最高執行責任者)兼CMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)
1988年プラス入社。93年アスクル事業推進室へ異動し、97年アスクル設立後入社。2004年執行役員オフィスライフクリエイション、09年アスマル設立後社長、13年アスクル執行役員生活用品事業本部長、15年上級執行役員・生活用品事業本部長、LOHACO事業本部長。16年CMO兼執行役員・生活用品事業本部長、LOHACO事業本部長、バリューモール事業本部長、バリュー・クリエーション・センター本部長。17年取締役CMOなどを経て、19年8月から現職

LOHACO展は例年、「暮らしになじむデザイン」を掲げてきましたが、5回目の今回は初めて「サステナブル」も加えました。その理由は何ですか?

18年に4回目のLOHACO展を開催した後、ウェブサイトの使い勝手などを聞くためユーザーインタビューを実施しました。そのとき、LOHACO展の商品についても質問すると「デザインがいい」という声が多かった一方で、「デザインだけではもの足りない」との声がありました。たった1人の意見でしたが、とてもショックに感じました。では、デザインに加えて何が必要なのか。社内の若手女性社員に新たなテーマ設定を課題として出したところ、「サステナブル」というキーワードが出てきました。

 今回、テーマ設定の担当者として若手女性社員を指名したのは、多様な価値観を持ちたかったからです。これからのマーケットを支える若い人の意見を重視したいと思いました。そんな彼女たちがSNSなどで調べると、若い人に人気の芸能人や活動家が環境問題について発言しており、こうした分野に若い人の関心が高いことが分かったのです。サステナブルと言うと固いイメージがあり、若い人と無縁に思われがちですが、これからの時代を生きる若い人のほうがむしろ切実な課題として捉えていました。そこでサステナブルをテーマに加えたらどうか、と出品するメーカーに提案したのです。

BA-TSU ART GALLERY(東京・渋谷)で開催した「暮らしになじむLOHACO展 2019」では45社が52点を出品(写真/名児耶 洋)
BA-TSU ART GALLERY(東京・渋谷)で開催した「暮らしになじむLOHACO展 2019」では45社が52点を出品(写真/名児耶 洋)
LOHACOが考える「サステナブル」には7つの目標がある
LOHACOが考える「サステナブル」には7つの目標がある
「プラスチックを減らす工夫をしよう」「ごみを減らそう」などの目標ごとに展示している(写真/名児耶 洋)
「プラスチックを減らす工夫をしよう」「ごみを減らそう」などの目標ごとに展示している(写真/名児耶 洋)
段ボールで壁や家具を作るなど、身近にある段ボールがどこまで生活空間に溶け込むかを実験した不思議な空間。映画『旅するダンボール』で紹介された「段ボールアーティスト」の島津冬樹氏が監修した(写真/名児耶 洋)
段ボールで壁や家具を作るなど、身近にある段ボールがどこまで生活空間に溶け込むかを実験した不思議な空間。映画『旅するダンボール』で紹介された「段ボールアーティスト」の島津冬樹氏が監修した(写真/名児耶 洋)
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