
新国立競技場が創る未来のカタチ
物議を醸した設計コンペから7年の歳月を経て、ついに新たな国立競技場が日の目を見る。半世紀にわたって日本のスポーツイベント会場の総本山として君臨し続けた旧国立競技場に対し、“新”もまた未来の人々に感動を生み出す場として機能し続けなくてはならない。その実力を見極める絶好の機会が東京五輪・パラリンピックだ。200を超える国と地域が参加し、世界中から多くの人々がこの地を訪れる。新たな舞台装置は彼らに何を与えられるのか。日本が世界に向けて放つ、最先端デザインの集積ともいえる国立競技場の“リアル”に迫った。
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第4回2020.02.05国立競技場設計責任者に聞く“世界最高水準”トイレ開発の裏側東京オリンピック・パラリンピックが開催される国立競技場には外国人や障害者、性的少数者など多様な人々が訪れる。そのため、幅広い属性の人にとって使いやすい機能が求められる。トイレとサイン計画、スタンドの椅子を中心に、ユニバーサルデザイン(UD)の実態をリポートする。
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第3回2020.02.05国立競技場 大成建設設計部長が語る日本らしさと暑さ対策20年夏、多くの外国人を迎え入れる国立競技場。アスリートが活躍する舞台としてはもちろん、日本文化の魅力を内外にアピールするショーケースとしての役割を果たす。住宅用の木材を多く使い、和の空間を実現したデザインとともに、課題である暑さや寒さへの対策をリポートする。
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第2回2019.12.17国立競技場の設計者、隈研吾氏が語る住民視点と「負ける建築」国立競技場は東京オリンピック終了後にレガシーとしてさまざまな用途に活用される。設計に関わった隈研吾氏は、競技場が永く愛されるためには、「近隣住民の視点」が欠かせないと語る。周囲の環境に配慮した競技場への思いから、現代に求められる建築の条件に話は及んだ。
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第1回2019.12.16国立競技場の隈研吾氏 目指したのは「地味な幸せと和の本質」国立競技場が完成した。56年ぶりに東京で開催されるオリンピックのメイン会場は、時代を象徴するモニュメントとして、また日本の魅力を世界に発信する拠点としての役割を期待されている。その設計に関わった建築家、隈研吾氏がデザインに込めた思いを語った。