「第46回 東京モーターショー 2019」では、複数のメーカーが運転席のない完全自動運転車両を展示。しかし、公道で無人運転を行う技術的なハードルは依然として高い。現実解として普及しそうなのが、無人運転を駐車場内に限定した「自動バレーパーキング」。ドライバーは面倒な車庫入れから解放される。

プレスカンファレンスで完全自動運転車「e-Palette」に乗って登場したトヨタ自動車の豊田章男社長(写真提供/トヨタ自動車)
プレスカンファレンスで完全自動運転車「e-Palette」に乗って登場したトヨタ自動車の豊田章男社長(写真提供/トヨタ自動車)

 2019年10月24日から11月4日まで開催された「第46回 東京モーターショー 2019」。海外メーカーの多くが出展を取りやめるなど逆風が吹くなか、来場者数は130万人と、前回の77万人から7割も増えた。背景にあるのが、新型車やコンセプトモデルを展示する旧来型のモーターショーではなく、電機やITなど異業種を巻き込み、次世代のモビリティ社会を体感できる新機軸を打ち出したことだ。なかでも際立っていたのが、業界の盟主・トヨタ自動車のブースだ。

 開幕に先立つ19年10月23日に催されたプレスブリーフィングでは、「今日、話したいのは、クルマの話ではなく人の話だ」と、低速自動運転EV「e-Palette」に乗った豊田章男社長が登場。「今回、このブースには来年発売されるクルマは1台もない」と、驚きの発言が飛び出した。確かにそこに展示されていたのは、MaaS時代を見据えた自動運転車や超小型モビリティばかりだった。