インドネシア発の配車サービス、ゴジェックの直撃インタビュー後編。シンガポールに進出後、ライバルのグラブとのシェア争いにどうのような戦略で臨んでいるのか。また、MaaSの潮流に対してゴジェックはどんな取り組みを考えているのか。キーパーソンに詳しく聞いた。
(前編「【独占】配車サービス『ゴジェック』が東南アジアで成功したワケ」はこちら)
インドネシアではバイクとクルマの配車サービスを含めて20種類以上の異なるサービスを展開しているということですが、まだ増えますか?
確かに多くのサービスを展開していますが、その中で我々にとってのコア事業は「配車サービス&物流」「フード」「決済」の3分野。なぜなら、日常生活の中で絶対必要になる、トランザクションが必ず発生する強い分野だからです。
その他の「Daily Needs」と区分けしているマッサージ宅配や洗濯代行、ホームクリーニングなどはパートナー企業と組んで実験的にやっている側面もあります。インドネシアはホームグラウンドなので、マーケットを分析して展開し、消費者のレスポンスを見ながら我々として手掛ける意味があるかどうか探ることができる。一方で、シンガポールではまだローンチしたばかりということもありますが、今のところ自家用車などによる配車サービス「GoCar」だけを展開しています。タイではGoFoodなどもやっていますが、その市場に合わせて慎重にオプションを加えていく考えです。
18年12月に進出したシンガポールは、ライバルのグラブの本拠地。グラブも様々なサービスを統合したスーパーアプリを標榜しています。彼らとの違いは何ですか?
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