個人信用スコア特集の第3回は、2019年8月からNTTドコモ契約者向けに「新生銀行スマートマネーレンディング」を開始した新生銀行に焦点を当てる。無担保ローンにIT企業が参入するなか、新生銀行はドコモが提供するスコアを活用するほか、グループとして独自にスコア算出事業にも取り組む。
ソフトバンクグループやLINEなどネット企業の個人向けローン事業参入を受けて、既存の金融機関は指をくわえるだけなのか。ソフトバンクグループと組んでJ.Scoreを提供するみずほ銀行以外でも、対抗サービスを打ち出す金融機関が登場している。2019年8月29日から、NTTドコモ回線の契約者向けに新たな無担保ローンサービス「新生銀行 スマートマネーレンディング」の提供を開始した新生銀行だ。
最大の特徴は、借入金利の設定に、ドコモ契約者の利用年数や料金支払い履歴などを基に信用スコアを算出する「ドコモスコアリング」を活用していること。ドコモ契約者が新生銀行に融資を申し込み、ドコモ利用履歴の情報提供に同意すると、ドコモから新生銀行にスコアリングの結果が渡る。新生銀行はこれを踏まえて審査し、融資を実行する。
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