カメラやセンサーの映像を分析するAI(人工知能)が進歩し、人間を超える精度であらゆる現象を捉える「機械の目」が広がっている。この技術はスポーツの解析でも威力を発揮する。その代表例が、国際体操連盟(FIG)も採用する富士通の採点支援システムだ。
2019年10月、ドイツのシュツットガルトで開催された体操の世界選手権。東京五輪への予選を兼ねた大会であり、世界各国の選手たちは緊張感の高い雰囲気の中で、演技を繰り広げた。その会場内には、カメラ風のレンズが付いた高さ約30センチメートルの黒い箱が複数置いてあった。
このコンテンツ・機能は有料会員限定です。