2020年最大のイベントと言えば東京五輪・パラリンピック。「史上最もイノベーティブ」と方針を掲げる祭典は、AI(人工知能)による映像分析、万人が楽しめる環境づくりなどで最新の技術を体験できる場にもなる。本特集では、東京五輪を機に拡大するスポーツ×テクノロジー産業の広がりを展望する。

まもなく完成するオリンピックスタジアム(新国立競技場)の予想図。大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所JV作成/JSC提供
まもなく完成するオリンピックスタジアム(新国立競技場)の予想図。大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所JV作成/JSC提供

 五輪・パラリンピックはスポーツの祭典ではあるものの、セレモニーの中で披露される新技術に心を奪われた人も多いはず。例えば、1984年のロサンゼルス五輪で登場した空を飛ぶロケットマン。最近では、2016年のリオ五輪の閉会式で見られたクリエーター集団ライゾマティクスが手掛けたAR(拡張現実)、18年の平昌五輪のドローン群による光の演出などだ。

 2020年東京五輪・パラリンピックが掲げる大会ビジョンには「史上最もイノベーティブで、世界にポジティブな改革をもたらす大会」という一文がある。世界の期待と注目が集まる中、なぜイノベーティブをビジョンに掲げたのか。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会のチーフ・テクノロジー・イノベーション・オフィサーの三木泰雄氏は「世界中で多くの人が見ている大会であり、最先端のテクノロジーをさまざまな形で情報発信できる場でもある」と説明する。

 近年は米国や中国をはじめ海外のテクノロジー関連企業の勢いが増してはいるとはいえ、まだ日本には優れた技術を持つ企業が多く存在する。「イノベーティブ」という言葉は、純粋な技術だけではなく、文化面や創造力といったソフトウエア面でも世界にアピールする格好の機会になるという意味も含んでいる。

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