「GPD Pocket」「GPD WIN」など、手のひらサイズの超小型PCを提供している中国のShenzhen GPD Technology。同社は東京ゲームショウ2019に初出展し、「GPD WIN2」によるゲームプレー体験や、9月下旬に発売予定の「GPD Pocket2 Max」の先行展示などを実施している。
かつて国内のメーカーを中心に多数提供されていた、超小型のノートPC。スマートフォンやタブレットが普及したことで姿を消してしまった超小型PCだが、ここ最近、中国のベンチャー企業などがWindows 10を搭載した超小型のノートPCを提供し、ガジェット好きの間から注目されるようになっている。
その火付け役となったのが、Shenzhen GPD Technologyである。同社はポータブルゲーム機型の超小型PC「GPD WIN」や、ノート型の超小型PC「GPD Pocket」などを開発して日本でも販売。“超小型”を求める人達の心をつかんで人気となったことを受け、さまざまな種類の超小型PCを提供するようになった。
その同社が、今回の東京ゲームショウ2019にブースを出展している。ポータブルゲーム機型の後継モデル「GPD WIN2」によるゲームの体験コーナーを用意するほか、現行の超小型PCモデル全機種を展示するなどして、その魅力をアピールしている。
そうした中でも注目されているのが、2019年9月21日の発売を予定している「GPD Pocket2 Max」である。これは7インチディスプレイを搭載した「GPD Pocket2」の上位モデルだ。
GPD Pocket2 Maxは8.9インチとより大画面のディスプレーを搭載するほか、CPUにインテルのCore m3-8100Y、RAM16GB、ストレージ512GBを備えるなど、大幅な性能向上がなされている。それでいて重量は650gと軽量。キーボードもしっかりしていて超小型モデルの割には打ちやすい上、タッチパッドを搭載するなど使いやすさが向上しているのが特徴だ。
同社のラインアップはこれら3機種に加え、より安価でエンジニアなどの活用にも応える「GPD MicroPC」も含んだ4機種。超小型PCを提供するライバル他社も最近日本市場に上陸しており、競争が激しくなりつつあるだけに、ニッチではあるものの注目される市場であることに、間違いないだろう。
(文・写真/佐野正弘)