東京ゲームショウ2019には「ファミリーゲームパーク」と呼ぶ、子供とその家族だけが安心して遊べるエリアがある。入場は無料で、子供向けの催しが豊富に用意されている。ファミリーゲームパークにだけ出展している企業もある。今年はU-15のeスポーツや、日本ゲーム大賞の「U18部門」コーナーも展開中だ。

子ども向けゲーム情報誌「てれびげーむマガジン」で人気の“さなぴー”さんによる日本ゲーム大賞「U18部門」の実況プレー。「がんばれ」などのかわいい声援が飛び交っていた
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 子供とその家族だけが入れる無料エリア「ファミリーゲームパーク」は、1-8ホールとは別の建物である「イベントホール」の1Fにある。ここはゲームだけではなく、縁日やフードコートも並ぶ。時折ゲームキャラクターの着ぐるみも登場し、子供たちに手を振っている。

 このエリアでは、子供たちが安心して遊べるような催し物が用意されている。混雑もさほど気にならず、家族でゆったりと楽しめるつくりになっている。「あとで一般ゾーンにも行くが、先に子供とファミリーゾーンで遊ぼうと思った」という家族連れや、「毎年ファミリーゲームパークのためだけに東京ゲームショウに来ている」という男性もいた。

 「普段どんなゲームを遊んでいますか?」と何人かの子供に尋ねると、5歳の女の子は「ガンビットです」とはにかみながら答えてくれた。iPadで、朝と夜に30分ずつ遊んでいるのだという。小学生以上の子は「Nintendo SwitchやPlayStation 4で遊んでいる。好きなゲームはスマブラとドラクエ」といった答えが多かった。

 ファミリーゲームパークでもゲームの試遊展示はある。もちろん、並んでいるゲームたちは、どれも子供でも楽しめるものばかり。なかでも「妖怪ウォッチ」シリーズで知られるレベルファイブの『妖怪ウォッチ1 for Nintendo Switch』はファミリーゲームパークだけで試遊が可能だ。18歳以下が制作した日本ゲーム大賞「U18部門」で決勝大会に勝ち残ったゲームも試遊できる。

どこも人気だったが、『マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック』の行列が目立った
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eスポーツでおなじみの『リーグ・オブ・レジェンド』をPCでプレー中の小学4年生の男の子。PC操作に慣れている様子だったのでご家族に話をうかがったところ、なんと今日初めて挑戦したのだという
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eスポーツのプロを目指す女の子

 ファミリーゲームパークでもeスポーツの大会が開催されている。9月15日は『ぷよぷよeスポーツ』初の国際ジュニア大会と、『実況パワフルプロ野球』の予選と決勝大会が開催される。

読みがな付きのタイムテーブル。ぷよぷよeスポーツ初の国際ジュニア大会ということで腕に自信のある子どもたちが大勢集まっていた
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 予選を通過し、自分の名前を呼ばれてうれしそうにステージに駆け寄った“くろん”さんは、14歳の女の子だ。くろんさんのお母さんに話を聞くと、「今日はこの大会のためにファミリーゲームパークに来た。5歳のころから『ぷよぷよ』をプレーして、プロを目指すと本人が言っているので、応援したい」とうれしそうな様子だった。

(文・写真/花森リド)

関連リンク
東京ゲームショウ2019特設サイト
東京ゲームショウ2019公式サイト

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