ゲーミングチェアの人気ブランド「AKRacing」が東京ゲームショウ2019に大規模ブースを出展。ゲーミングチェアのみの展示にもかかわらず、これだけ大きなブースによるアピールを実施するのは異例ともいえるが、その狙いはどこにあるのだろうか。
eスポーツやゲーミングPC関連の展示が増えている今回の東京ゲームショウ2019だが、中でも目立つ存在となっているのが、ゲーミングチェア「AKRacing」のブース。ゲーミングチェアのみの展示ながら、大規模ブースで積極的にアピールする狙いについて、日本の販売代理店となるテックウインドの担当者に話を聞いた。
AKRacingは中国のゲーミングチェアメーカー。元々はレーシングカー用の椅子向けシートなどを開発していた企業だ。レーシングカーで培った技術や品質を強みとしてゲーミングチェアの開発を手掛けるようになり、中国だけでなく日本や米国、欧州など世界的各国でゲーミングチェアを販売。特に欧州では高い存在感を示しているという。
また、各国の市場に合ったローカライズを徹底しているのも人気を獲得している大きな理由になっているとのこと。実際日本市場向けには、座椅子型のゲーミングチェア『極坐V2』や、漫画『ONE PIECE』シリーズとのコラボレーションモデルなども用意されている。
東京ゲームショウでの大規模ブース出展の狙いの1つは、やはりAKRacingの知名度を高めることだという。テックウインドは元々CPUやハードディスクなど、パソコン用の機器を扱う販売代理店で、日本でもゲーミングPCが人気となる前からAKRacingに目を付け、販売を始めたとのこと。その後ゲーミングPC人気の高まりによって販売が急速に伸びていることから、より販売を伸ばすためのアピールが大きな狙いとなっているようだ。
そしてもう1つは品質のアピールであるという。最近ではゲーミングチェア市場への参入企業も増え、インターネット通販で販売されている低価格のものも増えているようだが、その多くはリサイクル素材などで作られた、質の低いものになるという。そこでAKRacingのゲーミングチェアに実際に触れられる場を用意し、低価格品とは大きく異なる品質をアピールするというのも、出展の大きな狙いになっているとのことだ。
(文・写真/佐野正弘)
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