「てぼ」を振って遊ぶ『湯切りの頂』

 毎年、前代未聞の独創的な学生作品を出展する神奈川工科大学ブースには、今年もまた奇抜なアイデアを盛り込んだゲームが登場。ラーメンさんで見かける「てぼ」などと呼ばれる麺を茹でるためのザルをデバイス化し、いかに早く、正確に湯切りができるかを競う、その名も『湯切りの頂(いただき)』だ。

 湯切りを上下に素早く振り続け、制限時間内に画面に表示された水分をゼロにすればクリアとなり、途中で湯切りの中からダミーの麺がはみ出ると減点される。いざ遊んでみると、麺をこぼさずに湯切りを完遂するのが意外に難しく、良い意味でのバカバカしさがあって楽しめる。

「てぼ」を上下に振りまくって遊ぶという、何とも奇抜な発想のゲームだ
「てぼ」を上下に振りまくって遊ぶという、何とも奇抜な発想のゲームだ
これが「てぼ」デバイス。麺の代わりに、シリコンを細長くカットしたものを使用している
これが「てぼ」デバイス。麺の代わりに、シリコンを細長くカットしたものを使用している

壮大なるオマージュ!? 『MANESIUS』

 日本電子専門学校ブースに出展されていた『MANESIUS(マネシウス)』は、PCのモニターを横に2台並べ、1つの大きな画面にしてプレーする横スクロールシューティングゲーム。宇宙空間を舞台に、敵を倒してパワーカプセルを回収することで、自機のスピードアップやミサイル、レーザーなどの装備を強化することが可能となり、2人同時プレイにも対応しているという、どこかで見たような聞いたような(?)内容だ。

 基本ルール、敵キャラクターのグラフィックス、サウンドなど、あるとあらゆる面において昔のゲームセンターで一世を風靡した、古典的なシューティングゲームをほうふつとさせるものだった。だが、ただのパクリではなく、筆者のような80年代からシューティングゲームに興じている人間が、ひと目見たらクスッと笑ってしまうようなオマージュとして許容できるものばかりで、むしろ学生たちが古き良き時代の作品をリスペクトしつつ、かなりの研究を重ねた様子が伺えたのが好印象だった。とりわけ、レーザーを装備した時には、ほぼ2画面分に近い長尺のレーザーを放ち、敵をまとめてなぎ倒せるのがとても気持ち良かった。

モニターを2台を並べた、超ワイド画面で遊ぶ『MANESIUS』。2人同時プレーにも対応している
モニターを2台を並べた、超ワイド画面で遊ぶ『MANESIUS』。2人同時プレーにも対応している
プレー時はアーケードスティックを使用。自機のパワーアップシステムは80年代から存在する古典的なものなので、若い学生がここに興味を示したことが逆に新鮮だった
プレー時はアーケードスティックを使用。自機のパワーアップシステムは80年代から存在する古典的なものなので、若い学生がここに興味を示したことが逆に新鮮だった

(文・写真/鴫原盛之)

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