三国志を題材としたストラテジーゲーム『三国天武』(iOS / Android)を2015年に日本で独占配信し、順調にファンを獲得した香港の6waves。そのノウハウを生かし、今度は日本の戦国時代をテーマとした新しいシミュレーションゲームをリリースした。東京ゲームショウ2019の会場で展示している。
6wavesは、日本・香港・台湾・韓国・中国・欧米・南米などでゲームを配信するソーシャルゲームパブリッシャー。『三国天武』は全世界で3000万ダウンロードを突破し、16年7月にはGoogle Playの頭脳系ゲームアプリランキングで11日間連続1位にランキングした。武将と兵士を組み合わせて、無限の戦局を作り上げる。そんなクラッシュ・オブ・クラン、いわゆる“クラクラ系”の三国志ゲームはいくつもあるが、『三国天武』はトップの人気を誇る。
その後、6wavesは、縦型画面で楽しめるストラテジーゲーム『三国覇王戦記』(iOS / Android)、三国時代を舞台とした本格ストラテジーRPG『決戦三国』(iOS / Android)、本格3D三国志アクションRPG『極三国 -KIWAMI-』(iOS / Android)などの三国志ジャンルのゲームを相次いで配信している。
三国志に特化したパブリッシャーとしての地位を確立した同社が、満を持して2019年3月25日に配信したのが、スマホ向けSRPG『天地の如く~激乱の三国志~』(iOS / Android)だ。同作品は、中国で配信されたシミュレーションRPG『乱世王者』の国内版にあたるタイトルとなる。
「ゲームの制作は基本的に中国。5~6年前は、技術的にも日本と明らかな差がありましたが、近年の中国の技術の向上は目覚ましいものがある」と語るのは、同社プロジェクトマネージャーの細井貴之氏。技術だけでなく、日本人にとっては目が疲れると不評だった原色多用のカラーリングも、目になじみのよい中間色を取り入れ、素っ気なかったUI(ユーザーインターフェース)のデザインも洗練させた。
「最も苦労したのは、システム関連」(細井氏)。中国のユーザーは、強くなるために課金をする傾向が強いが、日本では時間をかけてスキルを磨くユーザーが多い。無料で楽しめる部分と課金の部分の配分には苦心したというが、圧倒的に開発の時間を短縮できるため、今後も中国で制作したゲームを日本仕様にかカスタマイズするスタイルは変わらないと細井氏は語る。
こうした三国志ジャンルで培ったノウハウを投入したのが、まもなくリリースされる日本の戦国時代をテーマにしたシミュレーションゲーム『獅子の如く~戦国覇王戦記~』(iOS / Android)だ。各地の群雄が天下を争う世界をリアルに再現。全てのプレイヤーが同時に城を持ち、 発展させ、 軍を進行させることができるのが特徴だ。現在、達成した登録人数が多いほどアイテムが豪華になるこの事前登録キャンペーンを実施している。
ブースの試遊コーナーでは、その壮大な戦国絵巻の世界を体験できる。織田信長役の津田健次郎さんや毛利元就役の小野友樹さんなど、豪華声優陣の演技も楽しめる。
(文・写真/永浜敬子)

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