米国やカナダでは、テクノロジーとクラウドを活用したコネクティッド・フィットネスの市場をスタートアップがけん引している。スマートフォンにコンテンツを配信するフィットネス分野はレッドオーシャンだが、新たなデバイスと組み合わせることで市場を切り開いている。
「フィットネスは米国で250億ドル(約2兆7000億円)の市場があり、成長している。ただ3分の2の人は依然として家の中で、YouTubeをスマホの小さなスクリーンで見ながら不十分な機器で、専門家のアドバイスもなしにフィットネスをしている。そうした状況を変えたい」
米ニューヨークに本社を構えるMirror(ミラー)のブリン・プットナムCEOは、創業の理由をこう説明する。米スタートアップ情報サイトのクランチベースによると、創業から約2年ですでに4000万ドル(約42億円)の資金を集めた。米国でもソーシャルメディアやテレビで大々的に宣伝を始めている。
ミラーはその名の通り大型の鏡を“スマートミラー”として活用するスタートアップで、2018年9月にサービスを始めた。プットナムCEOはニューヨークでプロのバレエ団に所属していたダンサーで、その後フィットネススタジオを開いた。「鏡で自分を見ながら練習することで、ビジュアルなフィードバックを得ることができ、モチベーションが上がり成長することができる。ミラーではそのコンセプトを自宅できるようにしたものだ」と説明する。
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