※日経トレンディ 2019年10月号の記事を再構成
今後ブレイク必至の食品を予測する特集の最終回は、新たなトレンドを5つのキーワードに分けて解説する。「時短」が食のトレンドとなって久しいが、この流れが加速し、ついに「調理ゼロ食品」が脚光を浴びる時代に突入した。

「バイヤーズグランプリ」とは?
大手食品卸の日本アクセスが今年7月に開催した、東西会場で延べ1150社出展の大型展示商談会「フードコンベンション」の特別企画。Mart読者会員が選ぶ「Mart新商品グランプリ」の“プロ版”で、エントリーした77の新商品に、スーパーやコンビニなど流通各社の食品バイヤーが投票。加工食品、冷蔵食品、冷凍食品、アイスの4部門で得票数が多い順にランキングした。日本アクセス、流通専門誌「DIAMOND Chain Store」とのコラボ企画。

代表格が冷凍食品。冷食は、ここ数年で驚くほど味のクオリティーが向上。加えて、容器付きで皿の用意や食後の皿洗いが不要という利便性を併せ持つ商品が続々登場したことで、今後もユーザーが増えることは必至だ。同様に、「掛けるだけ」のふりかけやシビレ系も、調理ゼロ食品の亜種と呼べる。
外食トレンド「ワンハンド」が波及
さらに、食べるスタイルの効率化に配慮する食品も登場する。皿はおろか、スプーンや箸も必要無く、手に取ってそのまま口にできる「ワンハンドミール」だ。スマホを見ながら片手で食べたい、という多忙な現代人らしいニーズといえる。
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