※日経トレンディ 2019年10月号の記事を再構成

「バイヤーズグランプリ」(日本アクセス)や編集部厳選の注目商品から、ブレイク必至の食品を予測する特集の第2回。加工食品の分野では、約10年前に勃発した“食べるラー油戦争”が今秋再現されようとしている。「桃屋のしびれと辛さががっつり効いた麻辣香油」(桃屋)vs「麻辣おかずラー油」(エスビー食品)の戦いだ。

日本アクセス 秋季フードコンベンション2019
「バイヤーズグランプリ」とは?
 大手食品卸の日本アクセスが今年7月に開催した、東西会場で延べ1150社出展の大型展示商談会「フードコンベンション」の特別企画。Mart読者会員が選ぶ「Mart新商品グランプリ」の“プロ版”で、エントリーした77の新商品に、スーパーやコンビニなど流通各社の食品バイヤーが投票。加工食品、冷蔵食品、冷凍食品、アイスの4部門で得票数が多い順にランキングした。日本アクセス、流通専門誌「DIAMOND Chain Store」とのコラボ企画。
「バイヤーズグランプリ」加工食品部門ランキング
「バイヤーズグランプリ」加工食品部門ランキング

 2009年、「辛そうで辛くない少し辛いラー油」を発売し、ラー油をご飯にかけてガツガツ食べる新たな食習慣を世の中に広めたのが桃屋。この「食べるラー油」は爆発的にヒットし、翌年の10年にはエスビー食品が「ぶっかけ! おかずラー油チョイ辛」で参入。2社がしのぎを削るなか、食べるラー油市場は120億円近くまで膨れ上がった。

 実はこのとき、桃屋は既に次の商品を開発していた。それは、ラー油に花椒を加え、しびれる辛さにした新機軸のラー油。「ただ、当時花椒特有のシビ辛は認知度が低く、商品化は見送った」(桃屋開発部・品田直明部長)。

ともに「麻辣」をうたい、ガチンコ対決

 その後、原料や配合を変え、商品を改良。そして近年、外食発の麻辣ブームが起こり、好機と判断した桃屋が満を持して8月末に麻辣香油を投入した。くしくもエスビー食品と発売時期が重なり、ガチンコ対決につながった。