東京ゲームショウ(TGS)2019の中で、中学生以下の子どもとその保護者を対象としたコーナーが「ファミリーゲームパーク」だ。会場は メインホール(国際展示場ホール)とは別棟となるイベントホール。照明も明るく、試遊台もシンプルに並ぶ。観客席もあるので、そこに座り食事する親子も見られた。

「ファミリーゲームパーク」は別棟のイベントホールで開催。中学生以下とその同伴保護者のみが入れる
「ファミリーゲームパーク」は別棟のイベントホールで開催。中学生以下とその同伴保護者のみが入れる

以前はファミリーコーナー、その前はキッズコーナーだった子ども向けスペースが、試遊エリアを拡大し、現在のファミリーゲームパークになったのは2016年。4年目となる今年は、これまで小学生以下だった無料入場の対象を中学生と保護者まで広げた。今回の変更について「より多くのお子様が来場できるように保護者も含めて無償化を行った」と、TGSを主催するコンピュータエンターテインメント協会(CESA)は説明する。

 小学3年生と1年生の子どもたちと夫婦で訪れた30代の女性は初めてのTGS。子どもがゲーム好きなので、インターネットでゲーム関連のイベントを探していたところ、ファミリーゲームパークを見つけ、家族でやってきたという。「TGSはすごく混んでいると聞いていたけれど、ここはちょうどいい」。今年から無料になったことを伝えると「有料だったら来なかったかもしれない」という答えが返ってきた。

ファミリーゲームパークだけで遊べるゲームも

 出展社も力を入れる。

 バンダイナムコエンターテインメント(BNE)はファミリーゲームパークに『釣りスピリッツ Nintendo Switchバージョン』『ニンジャボックス』『ディズニー ツムツム フェスティバル』という3ゲームの試遊スペースを用意した。「中学生以下の人たちにゆっくりと楽しんでほしい」と選んだタイトルだが、『釣りスピリッツ』と『ニンジャボックス』に関しては一般展示ブースでは試遊出展を行っていない。ファミリーゲームパークだけで遊ぶことができる。

いずれも30分程度、長いものでも50分程度の待ち時間。一般展示ブースに比べると短い
いずれも30分程度、長いものでも50分程度の待ち時間。一般展示ブースに比べると短い
『ディズニー ツムツム フェスティバル』に夢中の女の子も
『ディズニー ツムツム フェスティバル』に夢中の女の子も

 出展をファミリーゲームパークに絞ったのがレベルファイブ。その理由について「10月10日発売予定の『妖怪ウォッチ1 for Nintendo Switch』を、ファミリーゲームパークにご来場されたご家族に、より安全に楽しんでいただきたい」と説明する。余裕をもって遊べるように、試遊台の数も昨年の1.5倍に増やした。発売間近の人気タイトル最新作をターゲット世代にしっかり体験してもらうという意図が見えてくる。実際、ブースには開場直後から小学生と保護者が列を作っていた。

『妖怪ウォッチ1 for Nintendo Switch』には親子の列ができていた
『妖怪ウォッチ1 for Nintendo Switch』には親子の列ができていた

 「妖怪ウォッチ」のブースから出てきた6歳の男の子の父親(32)も初めてのTGS。「『妖怪ウォッチ』のように知っているゲームも遊べるし、知らないゲームとも出合えるので楽しい」。ここでしばらく遊んだ後は、メイン会場で行われるイベントを見にいくという。

 出展社がファミリーゲームパークに力を入れる狙いは、言うまでも次の世代の獲得だ。「ファミリーゲームパークで多くのゲームの楽しさを体感することで、将来はTGSのメインホールに足を運んでいただけるような、恒久的なファンづくりにつなげたい」(CESA)

 開場直後のファミリーゲームパークで10組の親子に話を聞いたが、8組がメインホールのチケットも持っていた。多くの子どもたちが楽しみにしていたのが、1ホールのイベントステージで行われる『Minecraft Dungeons(マインクラフト ダンジョンズ)』。人気YouTuberのHIKAKINが登場するイベントだ。実際に『Minecraft Dungeons』のイベント会場には小学生と保護者たちが集まり、ゲームをプレーするYouTuberに声援を送っていた。この世代をメイン会場に誘うには、こういったイベント企画も今まで以上に重要になってくるかもしれない。

ゲームのキャラクターなどもしばしば登場する
ゲームのキャラクターなどもしばしば登場する

(文/大谷真幸、写真/志田彩香、大谷真幸)

関連リンク
東京ゲームショウ2019特設サイト
東京ゲームショウ2019公式サイト