東京ゲームショウ2019のe-Sports X(イースポーツクロス)RED STAGEにて、「DEAD OR ALIVE 6 World Championship “Fatal Match in Japan”」が開催された。上位4人にはプロライセンスが発給された。

朝9時からの熱戦を制したのは中央のシマズ選手。優勝賞金と「DEAD OR ALIVE 6 World Championship Finals」の出場権を得た。また、JeSUのプロライセンスが発給される
朝9時からの熱戦を制したのは中央のシマズ選手。優勝賞金と「DEAD OR ALIVE 6 World Championship Finals」の出場権を得た。また、JeSUのプロライセンスが発給される

 東京ゲームショウ2019一般公開日の初日、e-Sports XRED STAGEにて、コーエーテクモゲームスの人気対戦3D格闘ゲーム『DEAD OR ALIVE 6』の大会、「DEAD OR ALIVE 6 World Championship “Fatal Match in Japan”」が開催された。『DEAD OR ALIVE 6』は、日本eスポーツ連合(以下、JeSU)の公認タイトルに先日認定されたばかり。今回は認定後、初めての大会だった。優勝のシマズ選手には、優勝賞金と2019年11月に東京で開催される「DEAD OR ALIVE 6 World Championship Finals」の出場権が、また上位4名にはJeSUのプロライセンスが発給された。

 「DEAD OR ALIVE」シリーズは1996年にアーケードゲームとして登場した3D対戦格闘ゲーム。『DEAD OR ALIVE 6』はその最新作だ。PlayStation 4やXbox Oneといった家庭用ゲーム機と、PC(Steam)向けに発売された。一部のキャラクターやストーリなどを楽しめる基本無料版も展開している。そのダウンロード数は150万本を超えているという。また、アーケードゲームとしても稼働中だ。

 東京ゲームショウ2019が開催されている幕張メッセ国際会議場の国際会議室では、9月14日の午前中から公募によって集められた参加者によって予選が行われ、勝ち進んだ8人の選手が決勝の参加権を得た。

 開催に先立ち、スペシャルゲストとしてマリー・ローズ役の声優である相沢舞さんが登場し、相沢さんのコールの元、決勝に勝ち残った8人の選手が登場した。場内の解説をしていたコーエーテクモゲームズの吉川氏によると「背中を向ける特性が不利な、あやねを使っている選手が2人も決勝トーナメントに残っているのは珍しい。海外の大会でもあまりない。開発チームでも注目度が高い」と語っていた。

スペシャルゲストとしてマリー・ローズ役の声優、相沢舞さんも登場。普段利用しているキャラクターは「リグ」という
スペシャルゲストとしてマリー・ローズ役の声優、相沢舞さんも登場。普段利用しているキャラクターは「リグ」という

 トーナメントはともにダブルエリミネーションのトーナメント方式で開催された。無敗の選手で競われるWinnersトーナメントと、Winnersトーナメントで1度敗退した選手で競うLosersトーナメントの双方の勝者で優勝決定戦を行う。Winnersトーナメントからは、あっしゅ選手、宮鹿選手、シマズ選手、Linerback選手が、Losersトーナメントからは、musenwara選手、keisuke選手、TeruRock選手、dora44769641選手が勝ち進み決勝トーナメントに進出した。

 対戦は1試合60秒で3ラウンド先取、先に2試合を先取したほうがその試合の勝者となる。格闘ゲームは画面の左右に別れて対戦をすることになるが、左右の位置の選択は事前にじゃんけんを実施し勝者が選択できるという。また、試合中のキャラクター変更は、直前の試合で負けた選手のみができる。

 格闘ゲーム大会の場合、競技で使うコントローラーは各選手が持参する。大型のアーケードタイプのコントロ―ラーを持ち込む選手もいれば、PlayStation4のコントローラーで戦う選手もおり、選手の好みに別れていた。対戦前はコントローラーを接続し、コントローラーが問題なく動作するか確認する時間が用意され、道具のせいにはできない緊張感を生み出している。

決勝に勝ち残った8選手。左からあっしゅ選手、宮鹿選手、シマズ選手、Linerback選手、musenwara選手、keisuke選手、TeruRock選手、dora44769641選手
決勝に勝ち残った8選手。左からあっしゅ選手、宮鹿選手、シマズ選手、Linerback選手、musenwara選手、keisuke選手、TeruRock選手、dora44769641選手

打撃、投げ、ホールドの読み合い

 「DEAD OR ALIVE」シリーズは、打撃(パンチ・キック)、投げ、ホールドが3すくみの関係になっており、打撃は投げに、投げはホールドに、ホールドは打撃に強いという関係性がある。

 また、『DEAD OR ALIVE 6』からは「ブレイクゲージシステム」という必殺技ゲージが加わり、「ブレイクゲージ」が溜まると「ブレイクブロー」や「ブレイクホールド」といった、一発逆転を狙える必殺技を繰り出すことができる。相手の動きを見極めて、打撃(パンチ・キック)、投げ、ホールドに対して、それに対する行動を瞬時にしなければならない。その駆け引きが面白いゲームだ。打撃が強い、投げ技が強いといったキャラクターの特性とステージの広さや仕掛けによっても良し悪しもあるという。

 試合はWinnersトーナメントから開始し、1試合目は「ミラ」を操るあっしゅ選手が、「あやね」を操る宮鹿選手を3-0で圧倒した。2試合目は沖縄から来たというシマズ選手と、北海道から来たというLinerback選手との対戦となった。あやねを操るシマズ選手は解説によると、『DEAD OR ALIVE 6』大会ではダークホース的な存在で、予選で候補を倒して決勝に進出してきたという。

 Linerback選手は、マリー・ローズを操っていたが、途中で操るキャラクターを「かすみ」にチェンジしたが、惜しくも敗退した。途中でキャラクターをチェンジするプレースタイルは珍しいという。Linerback選手が序盤リードしていたが、シマズ選手が土壇場で同点に持ち込み、3-2で逆転勝ちした。

対戦はステージ中央で行われる。後方の巨大スクリーンにはゲーム画面が表示され、試合の展開を把握しやすい
対戦はステージ中央で行われる。後方の巨大スクリーンにはゲーム画面が表示され、試合の展開を把握しやすい

2つのトーナメントを同時進行

 3試合目からはLosersトーナメントの試合が開催された。「ハヤブサ」を操るkeisuke選手と「クーラ」を操るmusenwara選手の対戦だったが、keisuke選手が3-0で圧倒した。

 4試合目は「リグ」を使うdora44769641選手と、かすみを操るTeruRock選手との対戦。勝負はフルカウントまで持ち込まれたが、TeruRock選手(かすみ)選手が勝ち進んだ。この4試合目からステージ上手側に用意された別の対戦台でLosersトーナメントの試合が別途進められており、そこで宮鹿選手とkeisuke選手が対戦して0-3でkeisuke選手の勝利、Linerback選手とTeruRock選手が対戦して3-2でLinerback選手が勝利し、Losersトーナメントの準決勝に進んだ。

e-Sports X(イースポーツクロス)RED STAGEには多くの観客が詰めかけた
e-Sports X(イースポーツクロス)RED STAGEには多くの観客が詰めかけた

白熱した決勝トーナメント

 5試合目はWinnersトーナメントの決勝戦。1試合目の勝者であるあっしゅ選手と、2試合目の勝者であるシマズ選手との対戦。ここまで1度も負けていない同士の対戦になったが、あっしゅ選手が3-0で圧勝して優勝決定戦に進出を決めた。

 6試合目はLosersトーナメントの準決勝戦で、keisuke選手とLinerback選手の対戦。ここからゲストの相沢さんが場内解説に加わった。Linerback選手がマリー・ローズを操っており、マリーの声で応援し、攻撃されたら「痛い」と悲鳴を上げる一幕もあった。試合は途中、操るキャラをマリー・ローズからかすみに変更したLinerback選手が追い込まれたが、マリー・ローズに戻すと同点に追い付いた。だが、流れはそこまで。3-2でkeisuke選手の勝利となった。

 相沢さんは『DEAD OR ALIVE 6』大会で自身が演じるマリー・ローズが残っているのが珍しいと語り、「マリー・ローズを使ってくれてありがとう」とLinerback選手に感謝の気持ちを伝えていた。

 7試合目はLosersトーナメントの決勝戦となり、先ほどのWinnersトーナメントの決勝戦で敗退したシマズ選手と、Losersトーナメントの準決勝で勝ち進んだkeisuke選手の対戦だが、3-1でシマズ選手が優勝決定戦に勝ち進んだ。

決勝戦はあっしゅ選手(左)とシマズ選手(右)の対戦
決勝戦はあっしゅ選手(左)とシマズ選手(右)の対戦

白熱した決勝トーナメント

 8試合目はいよいよ優勝決定戦。Winnersトーナメント勝者のあっしゅ選手と、Losersをトーナメント勝者のシマズ選手との対戦。きしくもWinnersトーナメントの決勝戦と同じ組み合わせとなった。あっしゅ選手が操るミラとシマズ選手が操るあやねは共に移動速度が速いキャラで、間合いを取り合うシーンが何度も見られた。Winnersトーナメントの決勝戦では、あっしゅ選手がシマズ選手を圧倒していたが、優勝決定戦では全く逆の展開となり、シマズ選手があっしゅ選手を下して優勝した。

 シマズ選手には優勝賞金と、19年11月23日に東京で開催されるワールドツアーへの出場権を得た。また、シマズ選手、あっしゅ選手、Linerback選手、keisuke選手の上位4人には、JeSUからプロライセンスが発給される。

決勝まで勝ち進んだあっしゅ選手は、シマズ選手に対し「前回対戦したときと違い、ぼくが対応できかったのが敗因」と悔しながらに語っていた
決勝まで勝ち進んだあっしゅ選手は、シマズ選手に対し「前回対戦したときと違い、ぼくが対応できかったのが敗因」と悔しながらに語っていた
優勝したシマズ選手はインタビューで「素直にうれしいです。ありがとうございます」と伝えた
優勝したシマズ選手はインタビューで「素直にうれしいです。ありがとうございます」と伝えた
今回の上位4名(左から、keisuke選手、あっしゅ選手、シマズ選手、Linerback選手)には、JeSUからプロライセンスが発給される
今回の上位4名(左から、keisuke選手、あっしゅ選手、シマズ選手、Linerback選手)には、JeSUからプロライセンスが発給される

(文/田代祥吾、写真/木村輝)

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