ブロックチェーンでゲーム同士を融合

 プレーヤー同士が交流するコミュニティーの存在も特徴的だ。ナイアンティックは世界各地でゲームのリアルイベントを開催しており、その参加者数は延べ300万人を超えている。ナイアンティックが運営するイベントの他にも、「プレーヤーが自治体との交渉を含めて主体的にイベントを企画している。初心者をベテランが指導するイベントが月に1度世界中で実施されるなど、ナイアンティックの社員だけでは不可能な規模に発展した」(山崎氏)。清古氏は、リアルワールドゲームスが開発する「ビットにゃんたーず」について、「スポットを申請したり審査したりする積極的なユーザーが、ツイッターでの情報発信を通して仲間を増やそうとゲームを盛り上げている」と話す。

ナイアンティック カントリー マーケティング マネージャーの山崎富美氏
ナイアンティック カントリー マーケティング マネージャーの山崎富美氏
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 それでは、これからの位置情報ゲームはどうなっていくのか。セッションでは、ブロックチェーンとの組み合わせを有力視する意見が集まった。「日本各地で集めた材料を使って作るようなレアアイテムを、ブロックチェーンを介して所有権を得られるようになる」(宮嶌氏)。清古氏は、「これまではゲーム内で閉じていたコンテンツを他のゲームと融合させることで、同じ空間で遊ぶと何かが起きるような遊びが実現する」と話した。

 志賀氏は、現在開発中の位置情報ゲーム「TSUBASA+(ツバサプラス)」を紹介。ツバサプラスは、世界各地に現れる「スタジアム」をめぐり、漫画「キャプテン翼」のキャラクターや実際のサッカー選手を集めていくゲームで、2020年のリリースを予定している。志賀氏は、「今(の位置情報ゲーム)はスマホを通してゲームの世界を見ているが、デバイスが進化した10年後には、向こうから(キャプテン翼に登場する)『岬くん』がやってきてサッカー勝負ができるという世界がくるかもしれない」と未来への期待を見せた。

モデレーターを務めた日経 xTECH 副編集長の山田剛良
モデレーターを務めた日経 xTECH 副編集長の山田剛良
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(文/内山 育海=日経 xTECH、写真/木村 輝)