東京ゲームショウ2019(TGS2019)会場で、戦略シューティングゲーム『レインボーシックスシージ』の国際親善マッチが開催された。対戦するのは日本屈指の人気チーム「父ノ背中」とアジア太平洋王者の強豪「Fnatic」。世界レベルの実力を持つチームに、父ノ背中がどんな戦いを見せたのか。
注目の国際親善エキシビジョンマッチは2019年9月13日、TGS2019会場の「e-Sports X RED」で開催した。今回のエキシビションマッチでのルールは12ラウンド、Bo3(2本先取)。銀行やクラブハウスなど7マップから、それぞれのチームが使いたくないマップをひとつずつBan(選択、使用できなくする)したうえで、使いたいマップを選択する。これを3回繰り返し、3つのマップを確定する。
最初のマップはクラブハウス、2番目のマップはカフェ・ドストエフスキー、3番目のマップは海岸線に決まった。最後にBanされたマップは領事館。父ノ背中としては、得意なマップのひとつだったが、Fnaticには、父ノ背中以上に領事館を得意とするプレーヤーがいることから、あえて得意マップをBanするという結果となった。
試合は終始、Fnaticが父ノ背中を圧倒した。1試合目のクラブハウスはFnaticが圧勝。2試合目のカフェ・ドストエフスキーは接戦となるも、これもFnaticが勝利し、2連勝で決着となった。
その後は、追加でお互いのチームを混合したシャッフルマッチを開催した。いつもと違うチーム編成での対戦は、まさにエキシビションマッチといったところだろう。
シャッフルマッチも一方的な試合展開で終了すると、さらにオマケのもう1戦が開始された。イベント時間終了いっぱいまで試合を繰り広げてくれた。
シャッフルマッチなど、ボーナスマッチも行われたが、エキシビションとしての勝敗は2勝したFnaticに軍配が上がった。優勝賞品の高級焼き肉10万円分の食事券が贈られた。
今回のエキシビションマッチは、コアな『レインボーシックスシージ』ファンにとってみれば、世界的な人気のFnaticのプレイを目の当たりにする機会だった。ストリーマー(動画の配信者)としても人気の父ノ背中を目の当たりにし、リアルの場で握手できるという機会でもあった。
国内外の有力選手たちの対戦は、多くの人々がeスポーツのオフライン大会を観戦するきっかけとなったことだろう。初めて見た人も、満足の1日になったはずだ。TGS2019の会場では15日にかけても、多数のeスポーツの試合がある。気になった人は、ぜひこれらのオフラインイベントにも足を運んでほしい。
(写真・文/岡安学)