日本eスポーツ推進協会(JEF)についても聞いた

 日本がアジア地区でeスポーツイベントに参加したり、アジア地区の各国が参加する大会を日本で開く場合、AESFの協力が必要となり、AESF側もJeSUに対して、日本での活動を任せている。そこで気になってくるのが、日本eスポーツ推進協会(JEF)の存在だ。海外への選手の派遣、海外タイトルの日本での展開などを目的としており、とりわけ中国とのつながりの強さをアピールしている。

 しかし、日本に複数の団体があることは、海外に向けては混乱になることはないのだろうか。ケニス会長に、JEFについても話を聞いた。

 結論としては、ケニス会長は「JEFの存在を認知しておらず、中国とJEFとのつながりについても聞いたことがない」と語った。アジアから見ると、JEFは存在自体が知られていないのかもしれない。

 ケニス会長はJeSUについて、eスポーツをしっかりとスポーツとして捉えており、eスポーツを後押しするためのルール作りもできていると話した。利益主体でなく、eスポーツ発展のために尽力しているeスポーツ団体として信頼しているとも答えている。

 中国のゲームイベントである「チャイナジョイ」などでJEFの活動が見られており、別軸での活動があるとはいえ、AESFを無視してアジアでの活動が行えるとも考えづらく、eスポーツ団体としての存在意義を再確認しなくてはならないかもしれない。

日本とつながりが深く、日本のeスポーツの問題点も指摘
日本とつながりが深く、日本のeスポーツの問題点も指摘

 少しずつアジアを中心に世界とのつながりを持ち始めている日本のeスポーツだが、ケニス会長は、ここ数年の日本のeスポーツ市場についてどう見ているのだろうか。

 「eスポーツ大会などの参加者も増え、興味や関心を持っている人も目に見えて増えています。確実に、日本のeスポーツは拡大しています。今後は、日本国内だけで完結したり、海外から受け入れるだけでなく、日本から発信できるようになることを望んでいます。そのためには、国のサポートはあったほうが良いでしょう。何人かの国会議員の方と話をさせていただきましたが、eスポーツに対してポジティブにとらえている人が多く感じています。オリンピック競技となるためにも、国として動くべきでしょう。また、資金繰りも重要です。スポンサーは年々増えており、eスポーツに対する熱量が高くなっているのを感じます。今後は非ゲーム系企業のスポンサーが増えていけば、より盛り上がっていくのではないでしょうか」(ケニス会長)。

(文/岡安学、写真/加藤康)

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