2019年の東京ゲームショウ(TGS)は、eスポーツでかなり盛り上がりそうだ。特に9月14日、15日は幕張メッセのホール9と10に設置されたeスポーツステージで、人気ゲームの重要な大会が相次ぐ。セガゲームスは「e-sports X BLUE STAGE Presented by PlayStation4」で「ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON2 TGS特別大会」を開催する。
ぷよぷよチャンピオンシップは、一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)のプロライセンスを獲得したプロ選手だけが出場できるトーナメント大会。2カ月に1度のペースで開催されている。9月15日の10:30スタートのTGS特別大会は、優勝賞金額が通常大会の100万円から200万円に大幅アップする重要な大会だ。
TGS特別大会トーナメントに参加できるのは16名のみ。プロ選手33名のすべてが出場できるわけではない。8月に行われた「ぷよぷよチャンピオンシップ」の上位8名(delta/くまちょむ/ぴぽにあ/マッキー/coo/fron/ヨダソウマ/live)が既に出場権を得ている。9月2日には、予選で出場権を獲得した残りのプロ選手(SAKI/せたなぎ/レイン/MATTYAN/わっふる/ともくん/やなせ/ざいろ)も発表された。この16人に韓国選手代表と台湾選手代表の2人を加えた全18人が熱い戦いを繰り広げる。
昨シーズンのファイナルの優勝賞金額が100万円だったことを考えると、優勝賞金200万円はまさに“特別”。それだけにプロ選手による白熱した試合が展開されることが予想される。
レジェンド対若手の対決も見もの
ぷよぷよチャンピオンシップの見どころは、選手の年齢が幅広いこと。『ぷよぷよ』は、リリースされてから28年が経過し、初期段階からゲーム大会が頻繁に開催されていたタイトル。その頃から活躍し、今なおプロとして活躍するレジェンドプレーヤーがいる一方で、10代後半から20代前半の『ぷよぷよテトリス』から始めた若手プロ選手もいる。これだけ年齢差がある選手が戦うeスポーツは他ではなかなか見られない。
ちなみにTGSでは開催されないが、ぷよぷよチャンピオンシップと平行して、「ぷよぷよカップ」と呼ぶ大会もある。こちらは、アマチュア選手も出場できる大会で、上位4人に残れば、プロライセンスが付与される。つまり、プロへの登竜門となっている。しかし、ぷよぷよカップはプロ選手も出場できるので、ベスト4まで勝ち残るにはプロ選手を倒す必要がある。こちらの大会も機会があればぜひ観戦してほしい。
プロが解説する実況席も熱い
基本的にeスポーツの試合では、eスポーツ専門の実況と解説者が、試合の展開を解説する。だが、ぷよぷよチャンピオンシップでは、なんと出場している選手が特別解説として登場するのが特徴でもある。
試合まで時間がある選手や残念ながら敗退してしまった選手が、解説者として実況席に加わり、プロならではの目線で解説。『ぷよぷよ』自体は、単純なパズルゲームで、見ていて分かりやすいが、プロのハイレベルなスキルの応酬は、やはりプロの解説があってこそその凄さを感じることができる。
「最近はプロ選手の解説も板についてきており、Tom選手やもこう選手の解説は人気が高いです」(セガゲームス eスポーツ推進室長 宮崎浩幸氏)。ゲストMCとしては椿彩奈さんが登場する。
なお、東京ゲームショウでは、ビジネスデイの9月15日に「e-sports X REDステージ」で、10月に茨城県で開催される国体の文化プログラム「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」の組み合わせ抽選会も開催される。全国都道府県対抗eスポーツ選手権は、『ぷよぷよeスポーツ』が競技タイトルとなっているので、『ぷよぷよ』ファンは注目しておきたい。
(写真/中村宏、写真提供/セガゲームス)

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