同じくドコモブースでは、格闘ゲーム「ストリートファイターV」を使い、有名ゲーマーの対戦をARで再現する技術を披露している。スマホをテーブルのマーカーにかざすと、画面の中で、まるでその場にいるかのように、3次元グラフィックスで描いた対戦中のキャラクターが動く。ドコモブースのオープニング式典では「5G時代には、スマホで手軽にeスポーツ大会ができるようになる。5G時代にゲームの世界観を変えていく」(NTTドコモ コンシューマビジネス推進部デジタルコンテンツサービス担当部長の吉田裕之氏)と意気込んだ。

有名プレーヤー同士が対戦したリプレイをスマホ越しにARで再生する技術を展示している。写真はオープニングイベントでタレントの夏菜さんが体験しているところ
有名プレーヤー同士が対戦したリプレイをスマホ越しにARで再生する技術を展示している。写真はオープニングイベントでタレントの夏菜さんが体験しているところ

日本のeスポーツ市場に伸びしろ

 ここ数年のTGSは、国内のeスポーツ推進をリードし、情報発信をするイベントとしても定着している。米インテルが東京五輪直前の20年7月に開催する世界規模のeスポーツ大会「Intel World Open」について、会場ブースで詳細を発表したのは、カプコンだ。その大会で取り上げる2本のゲームのうちの1本として、カプコンの「ストリートファイターV」が選ばれた。観客に向けて、各国の予選のスケジュールなどについて説明した。

 ブースのステージに登壇したカプコン社長の辻本春弘氏は「eスポーツは、男女問わず、年齢問わず、身体能力を問わず、みんなが参加できる夢のスポーツ。eスポーツが普及はゲーム産業の発展にもつながる」と述べた。インテル日本法人の鈴木国正社長は「世界の中で、日本のeスポーツ市場の比率はたった5%。まだまだ伸びる。大会を通して裾野を広げたい」と話した。

カプコンは米インテルが20年7月に開催するeスポーツ大会「Intel World Open」について説明した
カプコンは米インテルが20年7月に開催するeスポーツ大会「Intel World Open」について説明した

 TGS2019の特設会場「e-Sports X(イースポーツクロス)」では2つのステージを用意し、2日間で合計8つのタイトルで各競技大会の決勝戦や、国際大会への代表を決める選手権大会を開催する。13日には、eスポーツで地方創生を目指す自治体の取り組みを紹介する講演もある。

位置情報ゲームやVtuberにも注目

 VR(仮想現実)ゲームの展示も多い。会場ではヘッドマウントディスプレー(HMD)を使ったVRゲームを楽しむ人が多く見られた。フェイスブック傘下の米オキュラスをはじめ、バンダイナムコアミューズメントの担当者がVRの進化を語る13日の講演も注目を集めそうだ。

会場ではVRのゴーグルを使ったゲームを楽しむ人も多く見られた
会場ではVRのゴーグルを使ったゲームを楽しむ人も多く見られた

 「位置情報ゲーム」「VTuber(バーチャルYouTuber)」といったキーワードも注目だ。13日の「位置情報ゲームサミット」では、幅広い年齢層に根強い人気を持つ「ポケモンGO」を運営する米ナイアンティックの担当者などが登場し、位置情報を活用してゲームと現実世界をつなぐ可能性を議論する。同日には、国内で8000人を突破したといわれるVTuberのビジネスを展望する講演もある。

 9月12~13日はビジネスデイ。一般公開日は9月14~15日となっている。来場予定者数は25万人以上。日経クロストレンドでは4日間に渡り、この特報サイトを通じてTGS2019の注目イベント、ブースの最新情報をお届けしていく。

(文・写真/松元英樹)

関連リンク
東京ゲームショウ2019特設サイト
東京ゲームショウ2019公式サイト