芸能界随一の格闘ゲーマーとして知られるゴールデンボンバーの歌広場淳さんが、昨年に続き、東京ゲームショウ2019を体験レポート。今回は大好きな格ゲー以外をプレーし、ゲーマーとしての新境地を開拓していく。
ゴールデンボンバー(金爆)の歌広場淳さんと遊び尽くしたTGS2019。「やったことのないゲームに挑戦したい」と、今年は大好きな格ゲーを封印し、未体験のゲームに挑み続けた。ゆえに苦戦する場面も多かったが、一番印象に残っているタイトルを聞いてみると、意外にも『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』だったという。
その理由について、「そもそもゲームパッドを握ったことがないから、全然まともに操作できず、しかも時間も短いものでした。にも関わらず、自分のプレーに変化や成長を感じることができたんです。だから、あんなにズタボロになりながらも、実はすごく楽しかったんですよ! 1回目と3回目では動きがやっぱり違ったはず。その違いがある限り、僕はゲームを嫌いにならずに済むんです。もっとプレーしたいと思いました」と歌広場さんは話す。
続けて、「なぜ僕はゲームが好きなんだろうと考えたとき、ゲームの持つ自由さが好きだと気付いたんですね。この自由さを手に入れることは、できないところからできることを増やしていくものだと思います。コール オブ デューティで、操作を覚えていくことで、ゲーム内で少しずつ自由になっていく感覚を味わえました。それがめちゃめちゃ面白かった。子どもの頃にできなかったことができるようになる、世界がぐっと広がっていくあの感覚を味わえたんです!」と話してくれた。
「やっぱりゲームは面白い!大好きだ~!」
始まる前のインタビューで、ゲームとの付き合い方に悩んでいると打ち明けていた歌広場さん。しかし、TGS2019を巡ることで、「ゲームがイヤになった時期にゲームをやって、ゲームの世界に戻ってこれた」と話す。
「ゲームをわかった気になってるの?って鼻っ柱を折られた感じ。今まで僕が見ていたのは、ゲームの一片でしかなかった。
以前から僕は、ゲームはコミュニケーションツールだと言っていましたが、あなたが言っているコミュニケーションって同じゲームをやっている人だけでしょ!って、ゲームに言われた気がする」と、ゲームをわかっていたつもりでいたが、全くわかっていなかったことに気付かされたという。
大好きな格ゲーだけをやってきた歌広場さんは、周りが見えていなくて、大好きなはずの格闘ゲームに少し冷めていたと告白。しかしTGS2019で他のゲームをすることで、最後にプレーした「ストV」が本当に楽しかったと話してくれた。
「今まで、プレーしたことはないけど名前は知っているビッグタイトルたちが、違った輝きをもって見えてきました。知らず知らずのうちに“あー、あれね”と、知ったかぶりで分類していた。でも実際にやってみないと、その面白さはわからない。それを肌で感じることができてよかったです。僕にとっては今年の東京ゲームショウは気付きの場だった。本当に衝撃でした。こんなにも下手なのに、こんなにも楽しいのか!と」
ゲーム内でできることが増えれば、そのぶん操作は難しくなるのは当たり前。そうやって進化していくゲームだが、その中にあって直感的に操作できるゲームもあるし、おバカゲームも消えることはないと知ることができたのもうれしかったという。
「ゲームを遊ぶ余地はまだまだ残ってるのに、僕はいつの間にか、格ゲーだけを見ていればいいんだと、村勇者になっていたんです。お前全然わかってないくせに何を知ったかしてるんだと、ゲームに言われた気がします(笑)」
このように話す歌広場さんの表情は晴れやかだ。TGS2019で未体験のゲームと向き合うことで、モヤモヤが吹っ切れたのだろう。ゲーマーとして確実に成長し、その幅が広がったに違いない。最後にレベルアップした歌広場さんから一言。
「知っているゲームだけやるなんてもったいない!一番へたくそなゲームを探してほしい!」
歌広場さん、今年もありがとうございました!
(文/津田昌宏、写真/小林 伸、ヘアメイク/木下理恵)
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