総合ゲームエンタメ集団「ReMG」に参加
――ゲーム配信に関して、具体的な計画はあるんですか?
歌広場: 実は総合ゲームエンターテインメント集団「ReMG(THE REBELS eMPIRE GAMING PROJECT、レムジー)」に「PLAYeRS」として加入しました。ReMGは、レゲエパンクバンド・SiMのボーカルであるMAHさんが率いるプロジェクトで、ほかにDragon Ashのドラマーの桜井誠さんなどが参加しています。
ReMGへの加入を決めたのは、ゴールデンボンバーのファンにも喜んでもらいたいからです。というのも、僕がゲームを通じて番組に出ることは応援してくれても、ゲームを遊ぶこと自体はあまり楽しんでくださらないファンの方もいらっしゃいます。
でも、ReMGでは、大先輩のアーティストたち、それもジャンルが全く違う方たちとの活動です。そこに参加することになれば、ゴールデンボンバーのファンも「やったじゃん!」と喜んでくれるだろうと思っています。
――本業であるゴールデンボンバーの活動に即した文脈があるんですね!
歌広場: そうです! しかも、MAHさんも桜井さんもゲームはめちゃくちゃ好きですが、格闘ゲームはやってこなかった人たちなんです。だから、彼らが得意なゲームでは僕は「ヘタクソな自分」でいられますし、『ストリートファイターⅤ』では彼らのヘタクソな部分をうまく引き出せるじゃないですか? これはいろんな意味で自分にピッタリだな、と。
――それぞれが得意なゲームが違うんですね。
歌広場: しかもその不得意なゲームに悪戦苦闘する様子を、ゲームが好きな人たちだけではなくて、音楽が好きな人たちにもより多く見てもらえるということが面白いんです。
具体的にどんな活動をしていくかは模索中ですが、実現すると僕という人間のイメージがガラッと変わっちゃうかもしれないですね。「コイツ、こんなにヘタクソなのにあんなに偉そうにしていたのかよ!?」とか「口ではあんなに偉そうなことを言ってたのに、オレのほうがうまいじゃん!」とか(笑)。
新たな部分というか、本当の僕を見てもらえる可能性があるんじゃないかと思っています。
――図らずも着せられてしまった「ゲームのうまい歌広場」という衣装を脱ぐわけですね。
歌広場: そうですね。着たかったわけでもないのに着てしまったその服が窮屈で仕方なかったんです。それは自分が成長したからこそでもあるんですけどね。
この活動を通じて新しい服を着たい。新しい服を手に入れたら、それを着てまた出かけたくなるじゃないですか。そして、いったん脱いだ『ストリートファイターⅤ』を仕立て直して、もう1回着たいという欲もあるんです。
※5回目(最終回)に続く
(写真/酒井康治)