未知のゲームに挑戦したくて仕方がない

――今後は『ストリートファイターⅤ』以外のタイトルにも活動の幅を広げていくということですね?

歌広場: 以前は『ストリートファイターⅤ』さえ遊んでいられればよかったんですが、今はやったことがないゲームに挑戦したくて仕方がないんです。

 例えば、eスポーツでは『Call of Duty』や『League of Legends』といったゲームも盛んです。今までも仕事でこれらのタイトルについてコメントを求められることはありましたし、知識として知ってはいましたが、遊んだことはなくて。実際にやったら僕はボコボコにされるでしょうが、オフの時間にそうしたゲームをずっと遊んでいる自分がもう想像できていて、それがちょっと楽しくなってきました(笑)。

 釣りをする人が行ったことのない釣り場の地図を見て想像を巡らせるのと、同じような楽しみなんじゃないかと思います。

「やったことがないゲームに挑戦したくて仕方がない」と歌広場さん
「やったことがないゲームに挑戦したくて仕方がない」と歌広場さん

――最近、eスポーツは陸上競技によく例えられます。同じくくりでも、100メートル走と棒高跳び、ハンマー投げは全く違う。同じようにeスポーツも、ゲームが違えば中身は全く違います。

歌広場: そうですね。僕は得意の『ストリートファイターⅤ』をちょっとだけ離れて、全く違う競技に挑戦しようとしているところですね。

 1周も2周も回ってゲームをつまらなく感じた時期があったわけですが、他のゲームに手を広げようという意識の変化は、eスポーツという競技、もっと言えばゲームへの愛に再び気づけた瞬間なのかもしれません。

――さらに思いっきり遡って、ゲームに出会った頃に「つまらない」と感じた野球ゲームに回帰するのもいいかもしれませんね(笑)(詳細は「金爆・歌広場淳、「eスポーツ元年」の到来を視聴者の反応で実感」)。

歌広場: そうなんですよ! 『実況パワフルプロ野球(以下、パワプロ)』もやってみたいんですよ! というのも、芸能界に「『パワプロ』だったらやるよ」っていう人、いっぱいいるんですね。

 僕は運動神経がないので、スポーツ系のゲームは全くプレーしていませんでした。でも、『パワプロ』が好きっていう人も、リアルの競技が得意な人ばかりではありません。むしろ実際の野球はやらない人のほうが多いかもしれない。

 「ゲームが好き」という共通項がありながら、自分はそのゲームをやらないからと会話してこなかったのは、自らコミュニケーションを遮断していたのと同じです。これからは、苦手でもチャレンジしたい。格闘ゲームを始めた頃、強い人とコミュニケーションが取れなくて、共通の言語を手に入れるために強くなろうとしていました。当時と似た構図です。そういう意味では、新たなゲームに挑戦することは、新たな言語を手に入れるのに近い感覚がありますね。