コーエーテクモゲームスのブースでは、目玉タイトルである『仁王2』の試遊に力が入っている。用意された実機は42台。「戦国死にゲー」の最新作を体験した。

 コーエーテクモゲームスのブースでは、目玉タイトルである『仁王2』の試遊台が42台用意されている。『仁王2』はPlayStation 4対応で、発売日は未定だ。

 前作『仁王』では主人公が基本的に固定されていたが、『仁王2』はキャラメイクできるのが特徴。会場にある試遊版でも、男女を選択することができる。試遊時間は15分と限りがあるため、「ランダム設定」で衣装などを装備し、いざ妖怪の世界へ。

タイトル画面を見るだけでも気分が盛り上がる
タイトル画面を見るだけでも気分が盛り上がる
本作から可能になった「外見設定」。本編では「おはぐろ」などの和風な設定もあるとのこと
本作から可能になった「外見設定」。本編では「おはぐろ」などの和風な設定もあるとのこと

 舞台となるのは戦国時代の日本。徳川家康が天下統一をする少し前、という設定だ。「侍」と「妖怪」の2つの力を使う主人公を操り、妖怪たちと戦っていく。

 試遊版では巨大なノコギリを振るう妖怪「馬頭鬼」を倒すことが一応のゴールなのだが、敵に立ち向かわずにフィールドを走り回って調べたり、美しいグラフィックスを堪能してもいい。

美しくも妖しげなグラフィックス(画像提供:コーエーテクモゲームス)
美しくも妖しげなグラフィックス(画像提供:コーエーテクモゲームス)

 ボスの馬頭鬼と出会う前にも、さまざまな妖怪が行く手を阻んでくる。力尽くで突破しようとするとあっさり死んでしまう「戦国死にゲー」は健在だ。とはいえ、焦らずに敵の動きをよく観察していると、攻撃にはパターンがあることがわかってくる。決して心が折れるような「いじわる」な難易度ではない。回避と攻撃をセットで繰り返す、ヒットアンドアウェイで序盤の妖怪はクリアできるだろう。

妖怪が行く手を阻んでくる!(画像提供:コーエーテクモゲームス)
妖怪が行く手を阻んでくる!(画像提供:コーエーテクモゲームス)

 序盤、中盤、ボス戦と、さまざまな妖怪たちと戦うことができる上、細く曲がりくねった道や開けた広場など、フィールドの形状・景色も複数楽しめる。

 ゲームショウの試遊では、特に初見の場合、チュートリアルをしっかり確認している間に試遊時間の大半が終わっていたなどということがまれにあるが、『仁王2』では操作方法について適宜説明が表示されるので、「今光ったのは何の合図なんだろう?」「必殺技ってどうやって出すんだろう?」と迷う前にさっと手が差し伸べられる感覚だ(もちろん理解できても使いこなせるとは限らないのだが)。試遊台にも操作案内が常に置いてあるので、プレーする前にざっと確認しておくと15分間がより有意義になる。

回避にも慣れてきたかなと思ったら、新しい敵に出会いあっさり落命。「焼死」「刺死」など、死因が表示されるのが生々しい
回避にも慣れてきたかなと思ったら、新しい敵に出会いあっさり落命。「焼死」「刺死」など、死因が表示されるのが生々しい
中ボスとは戦えたものの、試遊版のボスまでたどり着くことができなかった。「死にゲー」タイトルをプレーしたことがある人なら、ボス・馬頭鬼との戦闘を楽しめるはずだ
中ボスとは戦えたものの、試遊版のボスまでたどり着くことができなかった。「死にゲー」タイトルをプレーしたことがある人なら、ボス・馬頭鬼との戦闘を楽しめるはずだ

 今作からの新規要素として、主人公が妖怪の姿となり戦う「妖怪化」や、一時的に妖怪の姿となって敵の技を阻止する「特技」などのアクションに加えて、3名までのマルチプレーがある。協力プレーが充実するということは、それだけ強力な妖怪が登場するということでもある。初日に行われたステージイベントでは、制作陣から「たくさん落命して、クリアしてほしい」とコメントがあった。

 『仁王2』の試遊は基本的に全席入れ替え制。意外と早く順番が回ってくるので、時間帯を問わずぜひ訪れてみてほしい。

(文・写真/大吉紗央里)

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