ハドソン時代に子供たちのアイドルとなり、絶大な人気を誇ったあの高橋名人と、吉本初のプロゲーマー、裏切りマンキーコングが、東京ゲームショウ2019のコナミブースを舞台に、懐かしのゲームを復刻した「PCエンジンmini」で3本勝負。勝利したのは、果たしてどっちだ!?

「TurboGrafx」と「PCエンジンコアグラフィックス」のロゴ入りTシャツを着て登場した、吉本初のプロゲーマー、裏切りマンキーコングの西澤祐太朗さん(左)と関谷風次さん(右)
「TurboGrafx」と「PCエンジンコアグラフィックス」のロゴ入りTシャツを着て登場した、吉本初のプロゲーマー、裏切りマンキーコングの西澤祐太朗さん(左)と関谷風次さん(右)

 コナミは、2020年3月19日に発売を予定している、懐かしのPCエンジン用ソフト58タイトルを収録した「PCエンジンmini」を使用したイベントステージ、「PCエンジンmini 3本勝負!高橋名人 VS 吉本初プロゲーマー」を9月14日に同社ブースで開催した。

 本イベントに出演したのは、裏切りマンキーコングの関谷風次さん、西澤祐太朗さんのコンビと、高橋名人の3人。裏切りマンキーコングの2人は、つい最近吉本初のプロゲーマーとなった新鋭で、元祖「PCエンジン」が発売されたときには、まだ生まれていなかったという現役バリバリの若手コンビ。一方、高橋名人といえば、かつてハドソンの広告塔としてファミコン、PCエンジンの時代に大活躍し、代名詞の「16連射」を引っ提げて子供たちのカリスマ的存在となった生きる伝説だ。

PCエンジンの発売当時、ハドソンで宣伝を担当していた高橋名人は元祖「PCエンジン」のロゴ入りTシャツで登場
PCエンジンの発売当時、ハドソンで宣伝を担当していた高橋名人は元祖「PCエンジン」のロゴ入りTシャツで登場

 新旧プロゲーマーの激突という構図となった今回の3本勝負で、関谷さんが最初にチョイスしたゲームは、対戦アクションゲームの定番である「ボンバーマン」シリーズの『ボンバーマン'94』。ルールは1回勝負で、裏切りマンキーコング陣営はどちらか1人だけか参加するのかと思いきや2人とも参加し、高橋名人はいきなりハンデ戦を強いられることになった。

 しかし、そこはゲームの中身を熟知する百戦錬磨の名人。開始早々に紫のルーイを入手すると、キックした爆弾を利用して関谷さんを鮮やかに仕留めてギャラリーを沸かせ、爆弾に囲まれた危険な場面でもドンピシャのタイミングでジャンプして見事に回避成功。徐々にフィールドが狭くなるカウントダウン中も、西澤さんの爆弾攻撃を冷静にかわし切り、勝ちに等しいドローに持ちこんだ。

爆風を見事にジャンプで切り抜け、さすがの腕前で場内を盛り上げた高橋名人。
爆風を見事にジャンプで切り抜け、さすがの腕前で場内を盛り上げた高橋名人。

 2本目は、高橋名人が「私が暴れ回るゲームだから」ということで、アクションゲーム『NEW ADVENTURE ISLAND』(※国内版の名称は『高橋名人の新冒険島』)を選択。プレーヤー同士で対戦するゲームではないので、西澤さんと高橋名人が1人プレーを同時に開始し、クリアした時点でのスコアを競うというルールで行われた。

 自身が主人公として登場するゲームということもあり、高橋名人は操作するのが難しいスケボーに乗ったままでも、どんどん敵を倒しつつアイテムを逃さず取り続け、順調にスコアを伸ばす。途中でスケボーは落としたものの、まったく危なげなくノーミスでステージをクリア。名人とは対照的に、関谷さんはステージの中盤で「隠しアイテムを撮ろうとして」ミスを犯し、まさかのゲームオーバーに――。この対決は高橋名人の完勝となった。

関谷さんは痛恨のミスでクリアに失敗、『NEW ADVENTURE ISLAND』対決は名人が勝利!
関谷さんは痛恨のミスでクリアに失敗、『NEW ADVENTURE ISLAND』対決は名人が勝利!

裏切りマンキーコング惨敗で土下座

 3本目は、「プロの西澤君が、名人と対決するならこれしかない!」と関谷さんが選んだのは、シューティングゲーム『スーパーソルジャー』。ともに2分間プレーする「キャラバンモード」によるスコアで勝敗を競った結果、終盤に8万点の隠しボーナスこそ獲得に失敗したものの、ノーミスで戦い抜いた高橋名人がまたも圧勝。西澤さんは序盤からミスを繰り返して大差をつけられ、大先輩から厳しい洗礼を受けることとなった。

「8万点を逃し、ちょっと恥ずかしいスコアになったけど」という高橋名人だが、約15万点の差をつけてさすがの貫禄を示した
「8万点を逃し、ちょっと恥ずかしいスコアになったけど」という高橋名人だが、約15万点の差をつけてさすがの貫禄を示した

 結局、3本勝負の結果は2勝1分で高橋名人の勝利。対決前に、「オレはもう60歳だけど、キミたちはまだ20代だろ? プロなんだから、60のオレなんかに負けるようじゃダメだからな。もし負けたらプロ返上だね」と言われていた裏切りマンキーコングの2人。「勝ったら名人を名乗る!」と最初は威勢がよかったが、ぐうの音も出ない敗北となったため、恥も外聞もなくステージ上で「プロ返上だけはどうか勘弁してください……」と高橋名人に仲良く(?)土下座。高橋名人の許しを受けると、「この機会に、(「PCエンジンmini」を)買って練習します!」と宣言した。「PCエンジンmini」本体の発売後、はたして裏切りマンキーコングの2人がどんな活躍を披露するのか、ぜひとも注目したいところだ。

 また、高橋名人はゲーム対決の合い間に、「『PCエンジン』はファミコンを意識して、ファミコンのRF端子とACアダプターを外したらすぐに接続ができるように設計していた」「ソフトをカード式のHuカードにしたのは、当時はバブル期で大人が財布にクレカをたくさん入れるのがステータスみたいになっていたので、カード型にすれば子供たちも大人と同じような気持ちになれて友達に自慢ができるし、小さいので持ち歩きやすくなるから」など、元祖「PCエンジン」に関するエピソードも披露した。ハドソン時代に、「PCエンジン」を宣伝していたころとまったく変わらない、甲高い声で話すその姿は、とても還暦を迎えたとは思えないほど若々しかった。

「プロ返上」は困ると、プライドをかなぐり捨てて土下座攻勢に出た裏切りマンキーコングのおふたり。
「プロ返上」は困ると、プライドをかなぐり捨てて土下座攻勢に出た裏切りマンキーコングのおふたり。
貫禄の勝利を収めた高橋名人には、「PCエンジン」のTシャツ3着がプレゼントされた
貫禄の勝利を収めた高橋名人には、「PCエンジン」のTシャツ3着がプレゼントされた

(文・写真/鴫原盛之)

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