『PROJECT RESISTANCE(プロジェクト レジスタンス)』は、カプコンが現在開発中のゲームだ。PlayStation 4やXbox One、PC(Steam)で発売が予定されている。東京ゲームショウ2019の会場でいち早く体験した
カプコンは「バイオハザード」シリーズの世界観の中で描かれる「非対称対戦サバイバルホラー」ゲーム『PROJECT RESISTANCE(プロジェクト レジスタンス)』を、東京ゲームショウ2019に出展している。現在開発中で発売日は未定。先日発表されたばかりのゲームだが、東京ゲームショウ2019のカプコンブースでは早速試遊できる。
『プロジェクト レジスタンス』の対応機種はPlayStation 4とXbox One、PC(Steam)での発売を予定し、現在「バイオハザードアンバサダー」会員向けに、クローズドベータテストのプレーヤーを募集している。
ボスとプレーヤーに分かれて対戦
カプコンは『プロジェクト レジスタンス』のゲームジャンルを、「非対称対戦サバイバルホラー」と提唱している。罠を張り巡らせる「マスターマインド」と呼ばれるボス役を一人と、それに立ち向かう「サバイバー」と呼ぶプレーヤーに分かれ、マスターマインドはサバイバーを妨害し、サバイバーは制限時間内の生還を目指す。
東京ゲームショウ2019のカプコンブースではマスターマインドとサバイバーの両方の試遊台を設置しており、どちらも体験できる。今回はサバイバーで試遊した。
サバイバーは脱出が勝利条件
サバイバー最初に自分が操作するキャラクターを選択する。キャラクターは、特性や役割が異なる、「アタッカー」「ハッカー」「サポート」「タンク」の4人から選択できる。アタッカーは体力に優れ、ハッカーはマスターマインドが制御する監視カメラを無効化できる。サポートは体力回復できるという能力があり、タンクは防御力が高い。同じマルチプレー内での重複はできないという制限があり、自分は「売れ残り」になっていた「タンク」を選んでプレイした。
ステージは3つのエリアに構成されている。キーアイテムの入手やクリーチャー打破などでエリアを進むことができ、3つのエリアをクリアするとサバイバー側の勝利となる。
サバイバー同士の連携は必須
操作方法やプレーヤーの視点、攻撃できる武器は、過去の「バイオハザード」シリーズに似ているもの、各プレーヤーの連携プレーが重視されており、遊び方は大きく異なると感じた。
キャラクターは特性や役割が異なるため、プレーヤーの力量と性格から適したのを選ぶ必要があると感じた。今回の試遊ではその場で組み合わされたプレーヤー同士で、力量や性格や属性を考慮せずにキャラクターを選んでしまったため、攻略に困難を極めた。たとえば、回復役のサポートを操るプレーヤーが仕事に徹することなく右往左往し、サバイバー全員が瀕死に陥るような状況を作り出してしまっていた。
また、連携プレーも必須だ。狭い通路を複数人で通過してしまい、突然出てきたクリーチャーに襲われ通路が塞がったまま逃げられず瀕死状態に陥ることも何度かあった。もちろん、サバイバー同士はゲーム内のボイスチャットで連携は取れるものの、その場で組んだ即席のパーティーでそれは難しい。
また、マップ上に散らばっている銃や回復などのアイテムは「バイオハザード」シリーズなら一人で自由に使えたのに対し、『プロジェクト レジスタンス』はサバイバー4人でうまく分配する必要がある。各プレーヤーで遠慮が発生してしまい、強力な武器がアイテムボックスに残ったままというような状況を今回の試遊で作り出してしまった。
結局、東京ゲームショウ2019の会場では2回ほどプレーしたが、サバイバー側が1度も攻略することなく試遊は終了した。サバイバー側の連携がいままでのマルチプレイよりも重視されており、ボイスチャットで各サバイバーの連携が上手にできないと、攻略は難しいと感じた。各サバイバーが役割に徹し、指令官のようなプレーヤーを一人置いて連携プレーをうまく行えば、楽しめるゲームになる。
ちなみにマスターマインドは、監視カメラでサバイバーの動きを監視し、手持ちのカードによってクリーチャーや罠を配置、ゾンビやタイラントを直接操作してサバイバーの行動を妨害することができる。1人でプレーするなら、こちらの方が面白そうだ。
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(文・写真/田代祥吾、写真提供=カプコン)