『マーベルアイアンマン VR』を試遊。ジェット噴射で空を飛んだり、手のひらから光線を出して敵を攻撃したりする感覚が味わえて、マーベル好きにはたまらない体験だ。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のブースで『マーベルアイアンマン VR』を試遊した。ビジネスデイの試遊は事前予約したメディアに限られていたが、それでも1時間ほど並んで体験するという人気ぶりだ。2017年末に国内でPlayStation VR対応コンテンツ『Spider-Man: Homecoming - Virtual Reality Experience』が無料配信されて好評を博し、2018年9月に発売されたPlayStation 4向けソフトの『Marvel's spider-man(スパイダーマン)』も大ヒット。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)とゲーム、MCUとVRの相性の良さはすでに証明されていたが、今回のアイアンマンも期待を裏切らない好相性ぶりだった。
試遊では、モーションコントローラーの「PlayStation Move」を2本使って、ジェット噴射(MCUでは「リパルサー・ジェット」と呼ぶ)で空を飛んだり、手のひらからビーム(同じく「リパルサー・レイ」)を放って敵に命中させたりする体験ができた。上下左右360度広がるゲーム世界で、両手でバランスを取りながら旋回や上昇・降下ができ、縦横無尽に飛び回る感覚にわくわくさせられる。スピード感もかなりのもの。もはや体に風を感じる。もちろん、そうした4DX上映のような機能はないので、目に映るものが後ろへ流れるスピードなど、映像表現の工夫によるものだと思うが、こたえられない爽快感だ。
ほかにも新作VRゲームが続々
試遊が始まる際の映像演出もいい。パワードスーツが自分の頭部や体に装着されるのを、ヒーロー視点で内側から見られて気分が盛り上がる。ただ、自由に飛び回れる分、両手でリパルサー・ジェットの出力や方向をうまく操って自身を目的地へ運ぶには、コツが必要だ。PS VRのコンテンツは全般にVR酔いが発生しにくく設計されているが、不器用な人は、最初のうちは少し苦労するかもしれない。ちなみに試遊は立って行うが、どの試遊者も途中で最初の立ち位置から横へズレたり真後ろを向いたりして動き回りがち。係員がケーブルをこまめにさばいていたのが印象的だった。
SIEブースでPS VRを使った試遊ができるのは、このアイアンマンのほか、部屋にあるものを投げつけてゾンビを撃退する『Throw Anything』(発売元:Visual Light)や、トボケたテイストがたまらない音楽ゲーム『スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー』(発売元:グランディング)など、全8タイトル。SIE広報によれば、ビジネスデイはアイアンマンに加えて、インディーズ発の脱出ゲーム『Last Labyrinth』(発売元:あまた)や、通常の2倍の試遊スペースを取った『初音ミクVR』(発売元:デジカ)などに、関心の高さを感じるという。
(文・写真/赤坂麻実)
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