※日経トレンディ 2020年6月号の記事を再構成
ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が持っていた見逃し無料配信再生回数の記録を塗り替えたのが1~3月に放映された「恋はつづくよどこまでも」だ。ストーリーは、佐藤健ふんする超ドSキャラの医師・天堂浬(かいり)に一目ぼれした佐倉七瀬(上白石萌音)が、いちずに恋愛を成就させていく典型的なラブコメ。それをいかに視聴率15%超えのドラマに作り上げたのか。チーフプロデューサー磯山晶氏に戦略を聞いた。
ドラマの企画立案から携わった磯山氏。脚本家・宮藤官九郎と組んだ「池袋ウエストゲートパーク」や「木更津キャッツアイ」で注目され、TBSテレビ編成部在籍中は「逃げるは恥だが役に立つ」にも関わった。
TBSテレビの火曜ドラマは女性を意識した枠だ。しかし、恋愛ドラマが低視聴率傾向で本数も激減している状況下、磯山氏はあえてド直球をぶつけた。「見た人が恋をしたくなるくらいの恋愛ドラマこそ作る意義がある」という思いもあった。選んだ原作は円城寺マキが描く同名漫画。「医師×看護師という組み合わせは案外少なく新鮮で、不意にキスして『これは治療だ』と言うなどのパワーワード満載だった」。
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