2019年9月12日から4日間、千葉・幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2019」で注目を集めたトピックの1つが5G。NTTドコモのブースでは5Gスマホを使ったAR(拡張現実)のゲーム観戦や、多数の人が参加できる対戦コーナーを設置した。5Gがテーマの基調講演では、5Gのゲーム利用に向けた課題も見えてきた。

5G対応スマホ(試作機)を使って『ストリートファイターV』の試合をAR観戦
5G対応スマホ(試作機)を使って『ストリートファイターV』の試合をAR観戦

5G時代のゲームを先取り体験

 美少女、ロボット、屈強な戦士。最新ゲームのキャラクターが動き回る大画面を前面に見せる各社の展示が並ぶ中、黒を背景に赤い文字で「5G」と大きく示した、少し異質な一角があった。19年9月20日のプレサービス開始を前に、5Gの技術をアピールしようとするNTTドコモのブースだ。

 他のブースのような見た目の派手さはないが、周囲には人垣ができている。来場者が行列を作って順番を待っていたのは、5G対応スマホで格闘ゲーム『ストリートファイターV』のキャラクターが戦う様子をARで見せるコーナーだ。これが数ある東京ゲームショウ2019の展示の中でも、トップクラスの注目を集めていた。

東京ゲームショウ2019のNTTドコモブース
東京ゲームショウ2019のNTTドコモブース

 「本当にその場にいるみたい。生きているみたいな感じでした」。ブースのオープニングイベントで、AR観戦を試した女優の夏菜さんは驚きの声を上げた。一般の来場者も、実演コーナーでは、自撮り棒のような器具の先に付いた5Gスマホの画面を食い入るように見ている。自分のスマホをもう一方の手で持って、動画を撮影しながら体験する人も多かった。

 何が驚きなのか。5Gスマホのカメラを展示コーナーのテーブルに描かれたマーカーにかざすと、現実空間に重ね合わせて、3Dキャラクターが画面上を飛び回る。角度を変えてキャラクターたちの背後や真上から観戦したり、ぐっと近づいて細部の動きを見たりできる。従来のテレビ画面では味わえないゲーム世界とリアルの融合だ。これまで誰も体感したことのない少し未来のゲーム観戦の姿が、体験者に新鮮な驚きを与えたのだ。

 デモで実戦した3Dキャラクターの動きは、有名なeスポーツ選手の対戦を再現したもの。高速大容量・低遅延の5Gが普及すれば、自宅にいながらでもゲーム大会の中で繰り広げられている対戦をリアルタイムでAR観戦するといった使い方ができるだろう。eスポーツ大会の楽しみ方も大きく変わりそうだ。

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