5Gのデモとして実施されることが多いVR(仮想現実)やAR(拡張現実)。大容量、低遅延のメリットを生かせるというが、果たして本当か。調べると、5G時代を見据え、未来の小売りやエンターテインメントを革新する斬新サービスが既に生まれ始めていることが分かった。

仮想空間にバーチャルの東京・渋谷が出現。ファッションブランドのWEGOも出店? ©Virtual Market All rights reserved.
仮想空間にバーチャルの東京・渋谷が出現。ファッションブランドのWEGOも出店? ©Virtual Market All rights reserved.

 5Gのメリットを示すデモとして、大手キャリアがこぞって取り組むVR(仮想現実)やAR(拡張現実)。本特集の記事「アリーナに5Gゴーグル集団現れる 『八村 シュート』ARでテロップ」で取り上げたように、HMD(ヘッドマウントディスプレー)をかぶって多様な視点からの映像を自在に楽しめるVRは、5Gの大容量を最大限に生かせる。一方、透過型グラスを付けてリアルな世界にさまざまな情報やコンテンツを重ねるARや、リアルとバーチャルを緻密に融合したMR(複合現実)も、大容量通信に加え、遅延が極めて少ない5Gとの相性が抜群だ。

 VRやAR、MRなどは総称して「xR」と呼ばれ、大手キャリアは表示デバイスの展開にも積極的に取り組む。NTTドコモは、軽量なMRヘッドセット「Magic Leap One」などを手掛ける米マジックリープと資本業務提携を敢行。KDDIは中国エンリアル製で、サングラスに似た形状のARグラス「nreal light」の国内展開に向け、実証実験をスタートしている。VR対応のHMDも続々と小型・低価格モデルが登場し、2020年の5G商用サービスのスタートを皮切りに、xR対応のHMDやメガネ型端末が入手しやすい環境が整う。

「nreal light」は、VRやARのコンテンツを利用できる小型スマートグラス。本体にはプロセッサーやバッテリーを搭載せず、専用の小型端末とコントローラーで操作する仕組み
「nreal light」は、VRやARのコンテンツを利用できる小型スマートグラス。本体にはプロセッサーやバッテリーを搭載せず、専用の小型端末とコントローラーで操作する仕組み
18年に米マジックリープが発売した商用版のMRヘッドセット「Magic Leap One」。NTTドコモは、「Magic Leapが今後日本国内向けに提供を予定している空間コンピューティングデバイスの販売権の取得」などを公表
18年に米マジックリープが発売した商用版のMRヘッドセット「Magic Leap One」。NTTドコモは、「Magic Leapが今後日本国内向けに提供を予定している空間コンピューティングデバイスの販売権の取得」などを公表

 迫る5G時代を先取りし、VRを活用したサービスが続々と生まれている。中でも注目なのが、仮想空間での“物販”サービスだ。

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