歩けばそれだけ契約電力料金が安くなったり、行きつけのドラッグストアのポイントがたまったり──。医療や健康データは、個人情報に配慮すれば消費者と企業の双方にメリットがある形を作りやすい。特集第6回は「医療・健康データ」を扱う11社を紹介する。

(写真/ShutterStock)
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 このところの健康志向の高まり、あるいは人生100年時代とも言われる折、関心が高まる医療・健康データの活用。医療費をめぐる財政難という社会課題とも相まって、企業のほか医療関連団体や自治体など利用のすそ野は広がっている。

 健康データが流通しやすくなっている背景にはIoT機器の普及がある。歩数や脈拍などを機器サイドで管理してくれる。そのデータを使って店舗のポイントに還元といった連携ができる。個人情報に十分な配慮をすれば、消費者にも企業にもメリットを出しやすい。購買データなど広く他のデータとの連携をイメージしたい方は、特集第1回で紹介した「ビジネスで使える6カテゴリーのデータ」を念頭に、この医療・健康データ編を読み進めていただきたい。

 医療・健康データは4つに分類した。「身体情報」は健康にかかわる身体の基本情報を、様々な生活記録とまとめて自己管理する。「生活記録」は食生活や運動量、介護記録など、日々の暮らしをふり返るライフログデータである。「診断・処方情報」は健康診断から通院、検診、処方箋まで、病気にまつわる情報を蓄積したもの。「食品情報」は料理や食事、食品ごとに含まれる成分を記録、調査できる。

「身体情報」

 タニタヘルスリンク 

サービス名 タニタ健康プログラム
 体組成計や活動量計など各種計測機器の測定データや健康ポイントデータを、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)経由で法人や自治体が自社サイト・アプリやサービスに活用できる。新電力のイーレックス・スパーク・マーケティング(東京・中央)と組み歩数に応じて電力料金を割り引くサービスや、ドラッグストア大手コクミン(大阪市)と組んで歩数をポイントに還元するヘルスケアプログラムなどを展開中。
データの種類
● ヘルスケア ● 体組成計 ● スマホアプリ ● 生活記録

 オムロンヘルスケア 

サービス名 OMRON connect
 血圧計、体組成計や活動量計の測定データを管理するアプリ「OMRON connect(オムロンコネクト)」を使い、他社アプリなどにデータを自動転送できる。2016年11月のリリース以来、50社以上のヘルスケア関連アプリと連携。法人向けの健康管理サービス「OMRON connect Pro」も提供している。
データの種類
● ヘルスケア ● 体組成計 ● スマホアプリ ● 生活記録

「生活記録」

 ウィット 

サービス名 あすけんデータ共有API
 健康アプリ「あすけん」の利用者の承認手続きを経て、栄養素・カロリーなどの計算結果データをウエアラブル端末のアプリなどにAPI経由で提供する。300万人の利用実績がある、あすけんを使って顧客や社員の健康増進策などに利用できる。
データの種類
● ヘルスケア ● 食生活 ● スマホアプリ ● 生活記録

 インテージ 

サービス名 キッチンダイアリー
 1年365日の家庭における朝食、昼食、夕食のメニューや使用材料・調理方法に関するデータを保有する。京浜・京阪神・東海エリアの1260世帯の食卓・調理の状況を継続的に捉えている。地域やプロフィル(年代、就業状況、家族構成など)ごとの食卓の特徴を分析でき、食トレンドの兆しや隠れたニーズを把握して商品開発や売り場提案に活用できる。
データの種類
● 調査パネル ● 社会調査 ● 生活記録

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