
全7回
正しく伝える「美グラフ」の作法
新聞、テレビ、決算資料、官公庁のリポート――ちまたには多くのグラフがあふれているが、数値の変化を正しく伝えていないものも多い。紛らわしく、分かりづらいだけでなく、意図的に数値をゆがめているものも散見される。グラフには正しく分かりやすく伝えるための作法がある。データ可視化のコンテストで複数回受賞するなど、ビジュアライゼーションの専門家である松島七衣氏が、誤ったグラフを一刀両断。正しいグラフへの改善策を提示する。
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第1回2019.08.08TVで見かけたNGグラフ、だまされない目利き力【グラフ表現講座】グラフはビジネスに欠かせないデータ可視化の手段。誤った使い方をすれば、顧客や上司の理解を得られないばかりか、信用を損ないかねない。正しい作法に沿った「美しいグラフ」とは何か。コンテストで複数の受賞経験があるビジュアライゼーション(データ可視化)の達人、松島七衣氏が解説する。
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第2回2019.08.28グラフをもっと見やすくする処方箋 官公庁の資料を検証リポートをまとめるときに、官公庁のデータを引用したことがあるという人も多いだろう。官公庁のグラフは、網羅性や公平性を重視しているためか、多様な要素を盛り込んでいることが多い。これらは美しいグラフの定義には当てはまるのか。ビジュアライゼーションの達人、松島七衣氏が解説する。
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第3回2019.09.18グラフの信頼性は「データ収集条件」に宿る【グラフ表現講座】駅や電車、雑誌や新聞、スマホの画面。あらゆる場所で見る広告には、さまざまなグラフが使われている。広告の目的は、商品を購入させること。誇大ともいえるグラフ表現が使われることがある。そうした隠れた「狙い」をどう見抜くか。ビジュアライゼーションの達人、松島七衣氏が解説する。
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第4回2019.10.02平均値だけはNG 深く分析する分析軸の立て方【グラフ表現講座】日々のニュースを伝える新聞にも多くのグラフが使われている。重要なことを端的に伝えるためシンプルな表現に徹しているものが多く、大半は美グラフの条件を満たしている。今回は、新聞のグラフはどんな分析軸を選んでいるかをひもとき、より深く分析するにはどう軸を作るかを解説していく。
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第5回2019.10.17【グラフ表現講座】安易な円グラフから卒業 比較なら棒グラフにデータの比率を示すには、円グラフやドーナツチャートを使うという思い込みを持っていないだろうか。ただ実際には、複数の項目を比較するときには、棒グラフを使うほうがデータの長さを比較しやすい。適材適所でグラフをどう使い分けるか。ビジュアライゼーションの専門家、松島七衣氏が解説する。
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第6回2019.11.06【グラフ表現講座】悪用は厳禁? 広告で見かける「だまし」の技グラフの役割は、ありのままのデータを分かりやすく伝えること。その一方でビジネスパーソンやマーケターがプレゼンをする際には、数字が示す成果を強調したいときもある。グラフに特殊な効果を加える「だましのテクニック」は許容されるのか。グラフ表現の専門家、松島七衣氏が解説する。
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第7回2019.11.20【グラフ表現講座】どこまでが許容範囲? 目の錯覚を誘うグラフこの連載では、データを誤解なく伝えるために、グラフはシンプルであるべきだと訴えてきた。この考え方を逆手に取れば、グラフに装飾を加えることで、読み手に異なる印象を与えることができてしまう。そうした目の錯覚を誘うグラフをどのように見抜くか。グラフ表現の専門家、松島七衣氏が解説する。