「日経クロストレンド」が算出した「自治体マーケティング力ランキング」特集の2回目は、定住人口の増加率に着目。千葉県流山市は、この10年で定住人口を約3万3000人、増加率にして21%超増やした。この成果を主導したのが、2005年のつくばエクスプレス開業に先駆けて設置したマーケティング課だった。

共働き子育て世帯をターゲットにした交通広告を東京メトロや首都圏JRの主要駅などに掲出した
共働き子育て世帯をターゲットにした交通広告を東京メトロや首都圏JRの主要駅などに掲出した

 市区町村の庁舎案内図でマーケティング課(部)という部署名を目にすることはなかなかない。近年は広報・広聴部門の派生としてシティセールス課を名乗る自治体は見られるが、マーケティング課はまだ希少だ。そんな自治体のイメージにあまりそぐわないマーケティング課を市区町村で初めて、しかも15年前の2004年に設置したのが千葉県流山市だ。定住人口の増加率(16年1月→19年1月)で6位にランクインした。

 マーケティング課を設置した理由は、つくばエクスプレス(TX)の開業を翌05年に控えていたため。人口減少に悩む自治体から見れば鉄道の開通はうらやましく映るが、当事者としてはチャンスであると同時に、開通に合わせて開発される宅地が売れ残れば負担になるという危機感があった。沿線の都市間競争に勝ち抜くには、街の魅力を伝えて、選んでもらえる街になる必要がある。

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