特集3回目の観光人口ランキングでは福島県国見町がトップ。2年で400万人も集客した道の駅「国見 あつかしの郷」が奏功した。2位の福岡県吉富町は「女子力」をテーマにイベントを仕掛けた。20位以内ではないが熱海市はテレビ番組を年100本も誘致して市の活性化につなげた。

 日経クロストレンドが独自に算出した「自治体マーケティング力ランキング」の構成要素のうち、観光人口の増加率で1位になったのは、約9000人の住民を抱える福島県国見町だった。調査では2014年の観光人口に対して17年の増加率を比較した。国見町が21.7倍になったのは、シニア向けが多い道の駅をファミリー向けに訴求したからだ。2位は観光人口が19.7倍となった福岡県吉富町で、ネットで情報発信してくれる女性をターゲットにさまざまなイベントを展開している。

シニア層ではなく、ファミリー層を狙った「道の駅」

 国見町の観光人口が伸びた大きな理由は、17年5月にオープンした道の駅「国見 あつかしの郷」による。18年9月には来場者が250万人に達し、19年1月に300万人、8月には400万人になった。国道4号線沿いにあり、周囲に休憩施設が少ないために立ち寄る人もいるが、人気を集める理由はそれだけではない。